| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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| タイトル | P041 粘膜内癌を合併した孤立性過誤腫性十二指腸ポリープの一例 |
| 演者 | 関野雄典(都立広尾病院消化器内科) |
| 共同演者 | 森なお子(都立広尾病院消化器内科), 鈴木香峰理(都立広尾病院消化器内科), 藤澤信隆(都立広尾病院消化器内科), 齋藤久美子(都立広尾病院消化器内科), 小山茂(都立広尾病院消化器内科), 中島淳(横浜市立大大学院分子消化管内科学) |
| 抄録 | 【症例】84歳男性【主訴】ポリープ切除目的【既往歴】高血圧.60歳交通外傷で輸血を契機にHCV感染以降慢性肝炎にて内服治療.82歳特発性血小板減少性紫斑病にてステロイド治療開始し減量中.【現病歴】上部消化管内視鏡検査を2007年6月に実施したところ十二指腸下行部に有茎性ポリープを認め切除目的にて同年7月3日入院となった.【身体所見】特記すべき所見なし【検査所見】WBC 3900Hb 14.5Plt60000PT 99APTT 28.6TP 7.0Alb 4.0BUN 13.3Cre O.9T-Bil O.7AST 42ALT 58強TP 62CRP<0.3HBsAg(一)HCV(+).【入院後経過】入院翌日に内視鏡的ポリープ切除術を施行した.施行後の経過は特に問題なく再検で切除部に問題ないことを確認し軽快退院された.切除標本は径16×13x7mm病理組織検査にて過誤腫性ポリープ(Peutz-Jeghers type)と判明し腺上皮の一部(5.5×4mm)に高分化腺癌(MlyOvO)の所見を認めた.【考察1孤立性過誤腫性十二指腸ポリープは組織学的にはPeutz-Jeghers症候群に認める過誤腫性ポリープと同様であるが高齢者に好発し皮膚色素沈着や家族歴を認めないなどPeutz-Jeghers症候群とは異なる臨床像を呈する.一部に癌を伴った孤立性過誤腫性十二指腸ポリープは極めて稀であり示唆に富む症例と考えられたため文献的考察を加え報告する. |
| 索引用語 |