セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
---|---|
タイトル | P042 ステロイドパルス療法が著効したアレルギー性紫斑病の一例 |
演者 | 各務慎一(香川労災病院内科) |
共同演者 | 石原慎一(香川労災病院内科), 西理子(香川労災病院内科), 平池華恵(香川労災病院内科), 後藤大輔(香川労災病院内科), 吉田宏仁(香川労災病院内科), 寺西浩司(香川労災病院内科) |
抄録 | アレルギー性紫斑病は全身性の血管障害に起因し皮膚症状腹部症状関節症状腎障害を主な兆候とする疾患であり小児に多く成人での発症は比較的まれである.今回ステロイド内服第13因子投与にても効果がなくステロイドパルス療法が著効した難治性のアレルギー性紫斑病を経験したため報告する.[症例]68歳女性[既往歴]C型肝炎[家族歴]特記事項なし平成19年8月上旬より右季肋部痛を認めたため近医を受診し胆嚢炎疑いにて同院に入院となった.入院3日目に吐血を認めたため上部消化管内視鏡を施行し十二指腸下行脚に多発性の発赤びらん粘膜浮腫潰瘍を認めたため精査加療目的に当院に紹介転院となった.転院後脚足先の紫斑からアレルギー性紫斑病が疑われ皮膚生検を施行し紫斑病との確定診断を得たためPSL40mg/日と13因子を投与した.しかし病変部位が下部消化管に移行し腹部症状の悪化を認めたためステロイドパルス療法を施行した。その結果著明に症状の改善を認めPSL40mg/日の維持療法を1ヶ月間行った.その後PSL30mg/日に減量した時点で症状の再燃を認めず9月下旬に退院となった.以後外来にて経過観察中であるが症状の再燃は認めていない. |
索引用語 |