セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P048 ウェルシュ菌におけるfbp遺伝子cna遺伝子の機能解析 |
演者 | 三輪一博(金沢大学大学院臓器機能制御学) |
共同演者 | 大谷郁(金沢大学大学院細菌感染症制御学), 飯田文世(金沢大学大学院臓器機能制御学), 三林寛(金沢大学大学院臓器機能制御学), 波佐谷兼慶(金沢大学大学院臓器機能制御学), 岡田俊英(金沢大学大学院臓器機能制御学), 清水徹(金沢大学大学院細菌感染症制御学) |
抄録 | 【目的】ウェルシュ菌は多彩な毒素や酵素を産生することによりガス壊疽壊疽性腸炎など特徴ある病態を引き起こす.本立が宿主組織にて生存増殖し病原性を示すためには組織への定着が非常に重要であると考えられるが定着因子に関しては未だ明らかになっていない.ウェルシュ菌には染色体上に2つのfibronectin binding protein(fbp)遺伝子ホモログがプラスミド上にcollagen adhesion(cna)遺伝子ホモログの存在が明らかになっている.そこでfbp遺伝子cna遺伝子の機能として推定される結合組織への定着性を検討することを目的に実験を行った.【方法】fbp(AB)とcnaをコードするDNA断片を発現ベクターであるpGEX-3Xに組み込み大腸菌へ導入した後GST融合タンパク質として精製した.さらにプロテアーゼを用いてGSTを除去し目的タンパク質を精製した.FbpBCnaはコード領域が大きいためそれぞれ3等分した(FbpB1FbpB2FbpBCnalCnab).これらタンパク質をfibronectincolla-gen1をコーティングしたlatex reagentとスライドグラス上で混和し凝集の有無を評価した(Particle agglutination assay).【結果】Particle ag・glutination assayにおいてFbpAFbpBともに凝集が認められた. Cnaに関してはCna1で凝集が認められなかったがcna2では凝集が認められた.【結論】Fbpに関してはFbpAFbpBともにfibronectinとcnaはcollagenlとの定着に関与することが示唆された. Cnaは少なくともN末端側3分の2の部位にcollagenlとの結合部位を有することが示唆された.結合組織への定着という観点からはFbpCnaはともに宿主組織への病原性に重要な役割を果たしていると考えられた. |
索引用語 |