セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P056 回腸原発扁平上皮癌の一例

演者 佐藤知子(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター)
共同演者 平澤欣吾(横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡室), 藤井彩子(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 矢原青(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 岡裕之(横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡室), 杉森一哉(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 粉川敦史(横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡室), 森本学(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 沼田和司(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 田中克明(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター)
抄録 【症例】36歳男性住謝腹痛【現病歴】平成18年11月頃より右下腹部痛が出現.近医受診し内服加療を行ったが改善せず平成19年1月当院総合内科初診症状が改善傾向であったために経過観察されたが再診時右下腹部に圧痛を伴う腫瘤が触知され腹部造影CTを施行.回盲部付近に約70mmの腫瘤性病変を認めたため3月12日当センター併出となゆ精査目的で同日入院となった.【入院後経過】3月13日ダブルバルーン小腸内視鏡施行.回腸末端に白苔付着を伴う深い潰瘍と周提様隆起を有する潰瘍限局性病変を認めこの腫瘍によりBauhin弁および盲腸は圧排・偏位していた.内視鏡の所見より悪性リンパ腫やGIST等を疑ったが生検診断は高分化型扁平上皮癌であった.他臓器からの転移検索のために全身CTやPETを施行したが有意な所見はなく本腫瘍を原発巣と診断した.また肝S4に2.4cm大の肝転移を認め両病変ともに外科的切除の方針となった.4月17日目術中所見で腫瘍は右~正中下腹部に存在し可動性不良S状結腸・右尿管への浸潤を認めた.術中肝エコーではS4に2.4cm大S5に1.1cm大の肝転移を認めた回盲部切除術・S状結腸部分切除術・右尿管合併切除術・肝S5部分切除術を施行. S4の肝転移巣については二期的切除を行う方針とし6月13日肝国印切除術が施行された原発巣の病理組織結果は腺管形成など明らかなadenocarcilomaの要素のない高分化型pttre squalnoils cell carci-no皿aであった.術後経過良好にて6月21日退院外来化学療法の方針となりTS-1を開始し現在3コース終了しているが明らかな再発は認めていない今回我々は極めて稀な回腸原発扁平上皮癌の一例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語