セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P065 腸重積症を呈した回腸悪性リンパ腫の1例

演者 玉田智之(水戸赤十字病院)
共同演者 捨田利外茂夫(水戸赤十字病院), 福富寿典(水戸赤十字病院), 叶多寿史(水戸赤十字病院), 清水芳政(水戸赤十字病院), 内田智夫(水戸赤十字病院), 佐藤宏喜(水戸赤十字病院), 古内孝幸(水戸赤十字病院), 竹中能文(水戸赤十字病院), 佐久間正祥(水戸赤十字病院)
抄録 (はじめに)腸重積症は小児に多く認め成人には比較的稀な疾患である.部位として回盲部に多い.成人の腸重積の原因としては腫瘍が多くその他潰瘍憩室ポリープなどがあるb症状は一般に慢性型でかつ反復型が多くまた腹痛や下血など自覚症状で特異的なものはない.今回我々は腸重積症を呈した回腸悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する.(症例)54歳男性.5年ほど前より時々血便を認めたが経過を診ていた.1ヶ月ほど前より下腹部痛出現t下血も認めるようになったため受診.血液検査では軽度の貧血を認めるのみであった.注腸検査にて回盲部に全周性に隆起性の病変を認めた.下部消化管内視鏡検査でも回盲部に隆起性の腫瘍を認めるも生検ではcolonic andileal mucosa with lymphoid folliclesであった.腹部CT検査では上行結腸にtarget signを認めた.また腹部超音波検査ではmUltiple con-centhc ring signを認めた.回盲部腫瘍による腸重積の診断で腹腔鏡下回盲部切除術D3郭清を施行した.切除検体をみると回腸終末に全周性隆起性腫瘍を認め腫瘍が腸重積の原因となっていた.病理検査ではmalignant lymphomadilifUse 1arge-B cell type. cleaved cell typeとの診断となった.(まとめ)今回我々は腸重積症を呈した回腸悪性リンパ腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
索引用語