セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P077 大腸癌臍転移の一例

演者 四万村司(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科)
共同演者 須田直史(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 上原悠也(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 大島隆一(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 片桐秀元(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 小林慎二郎(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 櫻井丈(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 牧角良二(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 月川賢(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科), 青葉剛史(聖マリアンナ医科大学診断病理), 小池淳樹(聖マリアンナ医科大学診断病理), 大坪毅人(聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科)
抄録 内臓悪性疾患の騰転移はSister Mary Joseph結節といわれ発見から死亡まで一年以内との報告も多いように悪性疾患の予後不良因子として認知されている.しかしその定義があいまいであったためか悪性疾患の末期兆候に見られる皮膚転移の症例も含まれていると思われる.近年化学療法などの全身治療の開発により胃癌や子宮体癌などの疾患では膀転移を認めるような進行癌でも長期予後を得た症例の報告がみられるようになってきているが大腸癌では依然極めて予後不良な報告が多い.今回麟部の発赤疹痛を主訴に来院し精査の結果、上行結腸癌騰転移の診断を得た症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例は60歳男性.主訴は膀部の発赤痔痛である.平成19年4月頃より月謝の発赤、灘区を認めていた.症状が改善しないため近医を受診膀周囲炎の診断で外来での消毒処置を施行していた.しかし膀部の状態が改善しないため当院に精査加療目的で紹介となる.当院初診時には騰部に1cm大の硬結を触知し発赤痔痛を伴っていたb消毒処置を長期閲施行していたが膀部の状態が改善傾向を認めないことより内臓悪性疾患の謄転移を疑い精査を施行した.大腸内視鏡検査で上行結腸癌を認め謄部の生検も施行し悪性細胞を認めたため麟転移と診断した.腹部CT検査では腹腔内に腹膜播種と思われる腫瘤を認めたため上行結腸癌騰転移腹膜播種と診断した、全身状態腹膜播種等の状況を考慮し現在外来通院にて化学療法施行中である.
索引用語