セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P080 FOLFOX4中止後FOLFIRIが著効し原発巣および転移巣切除に至ったS状結腸癌の一例 |
演者 | 滝西安隆(昭和大学横浜市北部病院内科) |
共同演者 | 嶋田顕(昭和大学横浜市北部病院内科), 伊東友弘(昭和大学横浜市北部病院内科), 三代川章雄(昭和大学横浜市北部病院内科), 大野恭史(昭和大学横浜市北部病院内科), 小林功治(昭和大学横浜市北部病院内科), 宮下耕一郎(昭和大学横浜市北部病院内科), 出口義雄(昭和大学横浜市北部病院消化器センター), 工藤進英(昭和大学横浜市北部病院消化器センター), 田口進(昭和大学横浜市北部病院内科) |
抄録 | 【症例】52歳女性【現病歴】2006年11月過り鮮血便出現2007年1月当院消化器センターにて下部消化管内視鏡検査施行S状結腸に半周性2型大腸癌が認められたCTでは多発肝転移および肺転移を認め全身化学療法開始となった.【臨床経過】初回治療として2007年2月よりFOLFOX4(L-OHP 125mg1-LV 150mg5-FU(bolus)600mg5-FU(infUsion)900mg)を開始した.4月24日に6コース目を施行した.5月8日CT上の評価では肝転移巣はPRと評価された.5月9日より7コース目施行L-OHP投与中に顔面紅潮発疹の出現を認め投与中止となったレOHPに対するアレルギー一反応と考え滴下時間を延長しステロイド投与を施行しながら5月31日に8コース目を施行したが7コース目と同様に顔面紅潮発疹が出現したために中止となった.L-0且Pに対するアレルギー症状出現につきFOL・FOX4継続は困難と考え二次治療としてFOLFIRI(CPT-11150mg1-LV 150mg5-FU(boius)600mg5-FU(infusion)900mg)開始することとした.6月14日にFOLFMIIコース目開始した.9月7日に7コース目施行. CT上肺転移は消失肝転移部位の縮小率は85%でありまた下部内視鏡では原発巣がほぼ癩痕のみを認める所見が得られ以上よりPRと判断した.以上の結果により治癒を目的とした外科的治療が可能と考え11月17日当院消化器センターにて低位前方切除および肝部分切除を施行した.肝門部に近接した病変部位を除き肝転移病変は切除された【まとめ】L-OHPに対するアレルギー反応を示した多発肺・肝転移を伴う結腸癌に対してFOLFIRIを施行し原発および転移巣切除が可能となった結腸癌の症例を経験した.FOLFOX継続不可能となった症例に対してもFOLFIRIを施行することによりdown stagingが可能となり治癒切除が期待できることが示唆された. |
索引用語 |