セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P084 肺扁平上皮癌の回盲部壁外転移によりイレウスを発症した症例 |
演者 | 大崎理英(滋賀医科大学付属病院消化器内科) |
共同演者 | 小林遊(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 園田文乃(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 早藤清行(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 八木勇紀(滋賀医科大学付属病院栄養治療部), 小泉祐介(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 吉村彰伸(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 小川敦弘(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 仲原民夫(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 畑和憲(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 辻川知之(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 安藤朗(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 佐々木雅也(滋賀医科大学付属病院光学診療部), 斉藤康晴(滋賀医科大学付属病院栄養治療部), 藤山佳秀(滋賀医科大学付属病院消化器内科), 清水智治(滋賀医科大学付属病院消化器外科), 遠藤善裕(滋賀医科大学付属病院消化器外科), 谷徹(滋賀医科大学付属病院消化器外科) |
抄録 | 【症例】症例は64歳男性.63歳時に他院で左肺上葉の扁平上皮癌を切除しその後当院呼吸器外科にて化学放射線療法を追加されていた.平成18年2月初旬より下痢と食欲不振があり近医にて整腸剤で加療されていた.2月9日昼頃より腹痛嘔気嘔吐が見られるようになり腹部単純レントゲンにてイレウスが疑われたため当院紹介受診となった.同日の腹部CTにて回盲部の壁肥厚と狭窄それより唖蝉のイレウス像が確認されたため即日入院となり同日イレウス管を挿入した.イレウス管先端は回盲部まで先進したがイレウスは軽快しなかった.全大腸内視鏡検査では回腸末端の狭窄をみとめバウヒン弁近くの生検では未分化癌の所見を得た.さらにCTでは多発肝転移病変が確認された.ガリウムシンチグラフィでは異常集積認めなかった.腫瘍マーカーはCEA9.lng/mlCA19-9 7U/mlsIL2receptor 1750U/mlSCC7.8ng/mlCYFRA 31ng/mlであった.手術の結果回盲部周囲に腸管外腫瘍をみとめこの腫瘤による腸管外からの圧迫がイレウスの原因と考えられた.回盲部の未分化型大腸癌あるいは悪性リンパ腫を疑いイレウスに対する治療をかねて外科的切除を施行した.切除病変の病理検査では扁平上皮癌と診断された.肺癌の消化管や腹腔内への転移は比較的稀である.今回我々は肺扁平上皮癌の回盲部転移によるイレウス症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する |
索引用語 |