セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P087 盲腸良性神経鞘腫に対して腹腔鏡下手術を施行した一切除例

演者 山下晋也(西宮市立中央病院外科)
共同演者 市原隆夫(西宮市立中央病院外科), 日浦祐一郎(西宮市立中央病院外科), 中野克俊(西宮市立中央病院外科), 檜垣直純(西宮市立中央病院外科), 村上雅一(西宮市立中央病院外科), 林田博人(西宮市立中央病院外科), 菅和臣(西宮市立中央病院外科), 左近賢人(西宮市立中央病院外科)
抄録 症例:65歳女性.主訴:黒色便.既往歴=子宮筋腫(手術)高脂血症(内服治療).現病歴:2006年2月に黒色便を認めて近医受診し大腸内視鏡検査で回盲部に2c皿の粘膜下腫瘍を指摘されその1年後の大腸内視鏡検査でも著変は認めなかった.腹部立位レントゲンではNiv-eauを認めず腹部CT検査は回盲部に境界明瞭で造影効果を示す1.5cmの腫瘤を指摘された.腫瘍マーカーの上昇は認めず術前診断はGIST脂肪腫神経鞘腫などの良性粘膜下腫瘍の診断で手術を施行入院後経過:腹腔鏡下腫瘍切除術を施行.漿膜面より回盲部の腫瘤を確認.虫垂とともに盲腸部分切除を行い術中迅速病理検査で悪性所見は認めなかったため手術を終了とした.最終病理所見は免疫染色を行いS-100(+)c-kit(一)CD34(一)αSMA(一)であり盲腸筋層から発生した1.5xlcmの境界明瞭な硬い腫瘍であり異型の乏しい舞錐形の腫瘍のすだれ状あるいは渦巻状の増殖を認めた.以上よりBenign Schwannoma of cecumの診断であった.神経鞘腫の好発部位は脊髄脳であり消化管発生はまれである.さらに大腸発生の神経鞘腫は極めてまれであり若干の文献的報告を加えて報告する.
索引用語