セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P089 C型肝炎に対する抗ウイルス療法の臨床効果とコバスTaqMan HCVとの関連における検討 |
演者 | 赤池淳(札幌厚生病院第三消化器科) |
共同演者 | 狩野吉康(札幌厚生病院第三消化器科), 豊田成司(札幌厚生病院第三消化器科), 荒川智宏(札幌厚生病院第三消化器科), 桑田靖昭(札幌厚生病院第三消化器科), 山崎克(札幌厚生病院第三消化器科), 佐藤隆啓(札幌厚生病院第三消化器科), 大村卓味(札幌厚生病院第三消化器科) |
抄録 | 【目的】C型肝炎に対する抗ウイルス療法時のHCV RNAのモニタリングはその臨床効果をみる上で重要でありコバスTaqMan HCV(以下TaqMan)の有用性をAmplicor HCV定量法(以下Amplicor)と比較検討した.【方法】PEG-IFNα一2b/Ribavirn併用療法を施行した89例(SVR37例ETR 24例NR 28例)を対象とし投与前24時間後2週後のHCV RNA量をTaqManとAmplicorで比較した.【成績】投与前HCVRNA量はAmplicor5.85±0.50 Log IU/mlに対しTaqManでは6.33±0.67と有意に高値であった(p<0.01).また5.0未満の低ウイルス症例を除いて臨床効果別に比較するとAmplicorではSVR 5.9±07ETR 6。1±0.3NR6.0±O.4と差がみられなかったがTaqManではそれぞれ6.2±0.76.5±O.46.5±05とSVR例では有意に低値であった(p<O.05).これを投与前ウイルス量別にみるとAmplicorでは5.0~5.9のSVR率は40.5%で6.0以上でも30.8%と差がみられなかったがTaqManでは5.0~5.9では68.8%と高率で6.0~6.9で32。7%7.0以上で28.6%であり7.0以上の超高ウイルス症例では50%(7/14)がNRであった。 TaqManで24時間までのウイルス減衰と臨床効果との関係をみると1.510g未満ではSVRが26.9%であったが1.510g以上では62.9%と高率であった.また2週時の絶対値では4.0未満ではSVR率が85.2%と高率で4~49で42.1%5.0以上では10.8%と低下し5.0以上の67.6%がNRとなった.【結論】TaqManでは投与前HCV RNA6.0未満では高率にSVRが得られ7D以上では半数がNRとなった.2週では4.0未満の症例で高率にSVRが得られTaqManはウイルス療法施行時のモニタリングに有用と考えられた. |
索引用語 |