セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P091 C型慢性肝疾患患者においてUDCA600mg/日から900mg/日への増量が肝機能検査に及ぼす影響について

演者 佐藤秀一(島根大学医学部内科学第二講座)
共同演者 三宅達也(島根大学医学部付属病院光学医療診療部), 飛田博史(島根大学医学部内科学第二講座), 古田晃一朗(島根大学医学部内科学第二講座), 岡本栄祐(島根大学医学部内科学第二講座), 石根潤一(島根大学医学部内科学第二講座), 足立経一(島根大学医学部内科学第二講座), 天野裕二(島根大学医学部付属病院光学医療診療部), 木下芳一(島根大学医学部内科学第二講座), 安積貴年(出雲市総合医療センター), 雫稔弘(出雲市総合医療センター)
抄録 【背景】本邦のUDCAの大規模臨床試験の結果では投与後24週目までにおいて600mg/日投与群と900mgl日投与群の間にASTALT値は有意差を認めていない.今回われわれはすでにUDCA600mg/日投与されているC型慢性肝疾患症例においてUDCA900mg/日への増量の意義があるか否かを検討した.【対象と方法】平成19年4月1日の時点で当院および出雲市総合医療センターの肝臓内科の外来に通院しているC型慢性肝疾患患者で本年3月から5月までにウルソ錠600mgから900mg錠に増量された患者25例を対象に肝機能検査の変動を調べた.平均年齢は64.6歳男性13名女性12名臨床的に肝硬変と診断された症例は7例肝癌治療歴があってコントロールされている症例は3例強ミノCグリチロンなど他の肝庇護療法中の患者は6例あったが投与方法・投与量に変更がないことを確認した.UDCA投与前投与後8週目と24週目のASTALTGGTを治療前と比較検討した.【結果】ALTはUDCA投与前と投与開始8週目でそれぞれ643±29.81U/L52.6±276 rU/L(一182%p=α0024)ASTは549±17.9皿∫/L44.5±12.71U/L(一 18.9%vs投与前p冨α0005)GGTは43.8±3α91U/L33.9±20.81U/L(一22.6%p冨0.006)と検討した肝機能検査項目すべてが有意に改善した.さらに22例が24週目までの投与を終了しているが24週目でのALT49.9±23.91U/L(一22.4%vs投与前p=OOO17)と低下しASTも有意に低下していた.投与開始前と24週目の間での血清アルブミンPTの有意差はみられずUDCA増量によると思われる明らかな副作用は認められなかった【考察】C型慢性肝疾患症例においてUDCAは600mg/日から900mげ日への増量は肝機能を改善させる上で有効な手段となりえると考えられた
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