セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P093 腎炎合併C型慢性肝炎に対するIFN療法について

演者 下野淳哉(福岡県済生会八幡総合病院内科)
共同演者 原武譲二(福岡県済生会八幡総合病院病理科)
抄録 C型肝炎ウイルスは肝炎の持続に伴い肝硬変に進行し60歳以降の高齢者は肝癌の発生率も上昇する.一方C型肝炎はB型肝炎に比較し耐糖蜜異常を伴いやすくまた肝外病変としてクリオグロブリン(以下クリオ)血症を介して慢性腎炎を合併する事がある造影エコーの出現はあるがCTやMRIの造影剤の使用は腎機能障害者には不都合が多く肝癌の発見及びフォローには障害となる.今回当科で経験したクリオ陽性慢性腎炎合併C型慢性肝炎患者にIFN治療を4例経験したので報告する.症例1は56歳男性の肝硬変患者(HD中)にベータIFNを2年間投与しSVR及びクリオ陰性を達成.症例2は74歳男性の慢性肝炎患者にベータIFNを8週間投与しSVR及びクリオ陰性を達成症例3は57歳女性の肝硬変患者にPSE後アルファIFN少量長期投与を行いSVR及びクリオ陰性を達成.症例4は48歳女性の慢性肝炎患者にアルファIFN少量長期投与を行いBRと浮腫の改善を持続している.将来の肝癌発生を考え慢性腎炎合併C型肝炎患者に対してIFNを積極的に考慮すべきだと考える.
索引用語