セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P094 1b低ウイルス量のC型慢性肝炎でウイルス量の変動型無変動型におけるIFN単独療法の治療効果の差異の検討

演者 鈴木祐介(岐阜市民病院消化器内科)
共同演者 安藤量基(後藤医院), 高田淳(岐阜市民病院消化器内科), 永野淳二(岐阜市民病院消化器内科), 山内貴裕(岐阜市民病院消化器内科), 岩田圭介(岐阜市民病院消化器内科), 向井強(岐阜市民病院消化器内科), 林秀樹(岐阜市民病院消化器内科), 杉山昭彦(岐阜市民病院消化器内科), 西垣洋一(岐阜市民病院消化器内科), 名倉一夫(岐阜市民病院消化器内科), 加藤則廣(岐阜市民病院消化器内科), 冨田栄一(岐阜市民病院消化器内科), 山田鉄也(岐阜市民病院中央検査部)
抄録 【目的】lb低ウイルス量のC型慢性肝炎に対する初回治療はribavirinを用いないIFN単独療法が推奨されておりSVR率は約70-80%とされている.しかしIFN投与直前のウイルス量が低い症例の中には常時低ウイルス量の症例だけでなく高ウイルス/低ウイルス間を変動する症例(変動型)も含まれる.今回我々はそのようなウイルス量が変動する症例と変動しない症例におけるIFN単独療法の治療効果の差異ついて検討した.【対象】1995年5月~2005年9月の間に当科にてIFN単独療法(24週投与)を開始したC型慢性肝炎(genotype:1b型)21症例。男性16例女性5例.平均年齢155歳.使用したIFN:nIFNα7例IFNot2a 2例IFNα2b 5例IFNαcon-14例PEG-IFNα2a 2例IFNβ1例.【方法】IFN治療直前が低ウイルス量で過去約1年間に高ウイルス量を示した症例を変動型示さなかった症例を無変動型としIFN単独療法(投与期間は24週に統一)を行いSVR率について比較検討した.【結果】SVR率は変動型にて56%(5/9例)無変動型にて92%(11/12例)と変動型は無変動型より有意にSVR率が低かった(p=0047).発表時には1b高ウイルス量の症例でも変動型/無変動型でのSVR率の差異も提示する予定である.【結語】無変動型はIFN単独療法の24週投与で十分なSVR率が得られ患者負担医療経済的にも推奨し得ると考えられる.しかし変動型では同治療では十分でなく48週投与ないしは当院で報告しているIFNβ・α2b同日投与法などを候補に挙げるべきと考えられた.
索引用語