セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P096 難治性C型慢性肝炎に対するPeg IFNα-2b+Ribavirin併用療法の治療効果について

演者 松村寛(日本大学消化器肝臓内科)
共同演者 中村仁美(日本大学消化器肝臓内科), 楡井和重(日本大学消化器肝臓内科), 山上裕晃(日本大学消化器肝臓内科), 関根直樹(日本大学消化器肝臓内科), 林順平(日本大学消化器肝臓内科), 小川眞広(日本大学消化器肝臓内科), 天木秀一(日本大学消化器肝臓内科), 田中直英(日本大学消化器肝臓内科), 森山光彦(日本大学消化器肝臓内科)
抄録 【目的】我々はPeg IFNα一2b+Ribavirin(RBV)併用療法における難治性C型慢性肝炎患者に対する治療効果について定期的に報告している.今回は治療開始後約3年目経過しておりこの時点での治療効果と治療開始早期のHCV RNA陰性化に関与する因子について検討した【方法】平成16年12月より日本大学附属病院においてPeg lFNα一2b+RBV併用療法を実施したHCV serotype 1型の高ウイルス量153例を対象とした.内訳は男性85例女性68例で平均年齢が55.9歳であった.これらの症例に対してPeg IFNct-2bとRBVをプロトコールに通りに投与した.【結果】投与終了後24週を経過したのはITT解析で58例PPS解析で43例であった. SVR率はITT解析で48.3%PPS解析で58.1%であった.ITT解析において12週目までに陰性化した31例中SVR例となったのは21例(66.6%)であったSVRに寄与する因子としては有意な差があるものはなかった早期のHCV RNA陰性化率は4週時で陰性化しているのは14。4%(21/146)8週時では31.8%(38/136)12週時では50.8%(65/128)であった.12週時のHCV RNA陰性化率について検討すると男性57.3%女性43.3%であった.60歳未満で57ユ%60歳以上で41.2%であった.PeglFNα一2b投与量/kg/本は陰性化例が1.40士0、23(屠kg/本)非陰性化例が1。30±032であった.男性と60歳未満の例IFN投与量の多いほど有意に陰性化率が高かった.Ribavirin投与量/kg/日では女性について投与量が多いほど有意に陰性化しやすかった治療開始後12週時のHCV RNA陰性化に寄与する因子としては多変量:解析では年齢があげられた.【結論】現在までのSVR率はITT解析で4&3%PPS解析で58.1%であった.治療開始後12週目でのHCV RNA陰性化に寄与する因子として年齢と性別とPeglFNα-2b量があげられた.
索引用語