セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P098 C型慢性肝炎に対するPEG-IFNα2b/ribavirin併用療法にpolaprezincを追加投与する意義について
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演者 |
樋本尚志(香川大学医学部附属病院総合診療部) |
共同演者 |
米山弘人(香川大学医学部消化器・神経内科), 出口章広(香川大学医学部消化器・神経内科), 木村泰彦(香川大学医学部消化器・神経内科), 黒河内和貴(香川大学医学部消化器・神経内科), 正木勉(香川大学医学部消化器・神経内科) |
抄録 |
【目的】C型慢性肝炎に対するIFN療法に亜鉛と1-carnosineの錯体であるpolaprezincを併用することによって抗ウイルス効果が増強されたり血球減少が軽減されたりすることが報告されている.今回tC型慢性肝炎に対するPEG-IFNα2b/ribavirin併用療法にpolaprezincを追加投与することによって末梢血肝機能ならびに抗ウイルス効果に与える影響について検討した.【対象と方法】対象はgenotype lbでHCV-RNA量≧100KIU/mlのC型慢性肝炎患者で十分なインフォームドコンセントが得られた49例で無作為にpolaprezinc投与群(Zn群n=25)と非投与群(Control群n=24)に分類した..PEG-IFNα2b/ribavirin併用療法は48週行いZn群はさらにpolaprezinc 1.Ogを48週間内服した2外間で治療前後の末梢血肝機能およびウイルス陰性化率について比較検討したt【結果】治療前の背景因子(年齢性別体重)や末梢血肝機能およびウイルス量:は2群間で差はみられなかった.治療により白血球数血小板数およびHb値は低下したが治療開始2週後で血小板数に有意差がみられた以外は2鶴間に有意な差はみられなかった.治療開始48週後でのHCV-RNA陰性化率も2群間に有意差はみられなかった.しかしながらZn群の血清ALT値は治療開始4週後からControl群に比べ低い傾向にあり20週後ではControl群で67±491U/1に対しZn群が29±211U/1と有意に低かった(p冨0.047).【結論】PEG-IFNα2b/ribavirin併用療法にpolaprezincを追加投与することによって血球減少症は殆んど軽減されず抗ウイルス作用も増強されなかったが肝炎の活動性を抑制することが明らかとなった. |
索引用語 |
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