セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P100 難治性C型慢性肝炎(1型高ウイルス量)に対するPEG-IFN α2b/Ribavirin併用療法の長期投与成績と安全性について

演者 石川恵美(近畿大学医学部消化器内科)
共同演者 南康範(近畿大学医学部消化器内科), 上嶋一臣(近畿大学医学部消化器内科), 鄭浩柄(近畿大学医学部消化器内科), 早石宗介(近畿大学医学部消化器内科), 井上達夫(近畿大学医学部消化器内科), 工藤正俊(近畿大学医学部消化器内科)
抄録 【目的】難治性C型慢性肝炎(1型高ウイルス量)に対するIFN/RibaVi-rin併用療法(以下IFN+RB)によるウイルス学的著効率(SVR)15~20%程度と低い.2004年12月に導入されたPEG・一IFNct-2b/Ribavi一白併用療法(以下PEG+RB)はIFN+RIBよりも奏効率は飛躍的に改善したが1型高ウイルス症例ではなお奏効率は依然として低い.今回PEG+RIB長期継続症例における治療効果安全性について検討した.【方法】2005年1月から2007年10月に当院で実施したPEG-IFN/Ribavirin併用療法をうけたC型慢性肝炎患者の170例のうち次の条件を満たし効果判定を行いえた74例を対象とした.【結果/考察】1.PEG-IFNおよびRibの減量や中止は治療効果低下につながる.2.IFN monotherapyIFN+RIB治療で無効あるいは再燃した症例においてもPEG-IFN/Rib併用療法を長期継続することによりsvRを得られる可能性がある.3.薬剤中止率は74例中20例(27%)であった重篤なものはなかった.4.セロタイプ1型・高ウイルス量症例に対してPEG-IFN/RB併用療法長期継続治療後のSVRは58.3%と高い傾向であった.5.IFN monotherapyIFN+RIB治療無効再燃患者ウイルス陰性化時期が遅い症例に対して長期加療を行うことがSVRの向上に寄与すると考えられた.
索引用語