セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P101 非難治例に対する低用量ペグインターフェロンα-2a療法

演者 森畠康策(和歌山県立医科大学第二内科)
共同演者 玉井秀幸(和歌山県立医科大学第二内科), 新垣直樹(和歌山県立医科大学第二内科), 白木達也(和歌山県立医科大学第二内科), 岡政志(和歌山県立医科大学第二内科), 一瀬雅夫(和歌山県立医科大学第二内科)
抄録 【背景】日本のC型肝炎患者は高齢化してきているが65歳以上の高齢者や肝硬変肝癌患者に対する安全なインターフェロン(IFN)治療は未だ確立されていない.【目的】低用量ペグインターフェロンα一2a(Peg-IFNα2a)療法の効果と安全性を明らかにする.【対象と方法】2004年1月から2006年1月まで1型高ウイルスを除く通常量のPeg-IFNα2日前投与継続が困難と思われる高齢者または血球減少を伴う肝硬変症例20例に対し低用量Peg-IFNα2a×24週投与を行った.男性13例女性7例.平均年齢65±7歳Serotype1型低ウイルス2例2型高ウイルス6例2型低ウイルス12例.平均血小板数9.1±4.Ox万/皿m3平均4型コラーゲン7S値13.0±14.lng/ml平均ビアルロン酸値364±201ng/ml.治療中止基準は血小板数2.5×万/μ1未満t好中球500/叫未満且b8.5g/dl未満とした.【結果】累積RNA陰性化率は24週投与終了時95%ウイルス持続陰性化率(SVR)は85%であった.1型低ウイルスのSVRは100%(2/2).2型高ウイルスでは67%(4/6)2型低ウイルスでは92%(11/12)であった.Drop outは10%(2/20)であった.治療中止理由は胃静脈瘤の破裂敗血症であった.治療開始4週後にRNAが陰性化した17例全てにSVRが得られた.4週後にRNAの陰性化が得られなかった3例はいずれもSVRが得られなかった【結語】1型高ウイルスを除くC型慢性肝炎に対する低用量ペグインターフェロンα一2a×24週投与法は重篤な合併症に注意して慎重に投与すれば高齢者肝硬変症例にも安全に行える.治療開始4週後のRNAが陰性であればSVRが期待できる
索引用語