セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P102 C型慢性肝炎に対するペグインターフェロンリバビリン併用療法の治療効果予測におけるウイルス量測定法の比較;AMPLICOR monitor vs高感度コア抗原測定法vs TaqmanPCR法の比較

演者 白川晴章(信州大学消化器内科)
共同演者 松本晶博(信州大学消化器内科), 吉澤要(信州大学消化器内科), 一條哲也(信州大学消化器内科), 梅村武司(信州大学消化器内科), 田中直樹(信州大学消化器内科), 新井薫(信州大学消化器内科), 小松通治(信州大学消化器内科), 城下智(信州大学消化器内科), 田中榮司(信州大学消化器内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎1b工高ウィルス量の症例に対するペグインターフェロン+リバビリン併用法(Peg+Rib)の著効率(SVR)は約50%とされている.従来のAMPLICORmonitor法(AMP)によるHCV RNA量では治療前に効果を予測することは困難であった今回AMP高感度:コア抗原測定法(HBcrAg)Taqman-PCR法(TAQM)による測定を行い各ウイルス量:の相関性と治療前の効果予測における有用性を検討した【方法】2005年12月から2006年12月までの間にPeg+Rib 48~72週行った1b型・高ウイルス量群61名(22~72歳(中央値61)男性:女性=36:25人)で治療前にAMPを測定し保存血清を用いてHBcrAgTAQMの測定を行った.【成績】全体のSVR率は44.3%であった相関係数はAMP vs HBcrAg:r=O.646(p<OOO1)AMP vs TAQM:r=O707(p<0.001)HBcrAg vs TAQM:r=O.825(p〈0001)とHBcrAgとTAQMで最:も強い相関を示したnonSVRについてのROC解析をおこなったところAMPHBcrAgTAQMのAUCはそれぞれ0.633(P=O099)0.655(P=0.039)O.608(P=0.185)とCAGのみ有意であったまたROC解析からそれぞれのcut off値を求めるとAMP 28 log皿1/mlHBcrAg 2810gU/mlTAQM 5、5 loglU/mlでそれぞれ低八型と高値群のSVR率はAMP 65%vs 36%(P=O083)HBcrAg 82%vs 36%(P=O008)TAQM70%vs 39%(P=0092)であり且BcrAgが低値の場合有意にSVR率が高かった. TAQMおよびHBcrAgについて両者動軸群HBcrAgのみ高値群TAQMのみ高値群両者高値群のSVR率は75%50%100%35.4%でありTAQMに比べCAGで低値をとる群のSVR率が高かった.【結論】3種のウィルス量測定系においてそれぞれの測定値相関は良好であった.治療前予測因子としてはRNA測定系に比べHBcrAgが優れていた.
索引用語