セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P103 難治性C型慢性肝炎におけるIFN-β2分割投与療法で導入したリバビリン併用PEG-IFNα2b療法の有用性 |
演者 | 水野芳枝(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科) |
共同演者 | 名越澄子(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 高谷広章(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 近山琢(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 中澤学(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 渡邊一弘(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 安藤さつき(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 菅原通子(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 中村有香(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 齊藤詠子(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 濱岡和宏(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 本谷大介(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 稲生実枝(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 藤盛健二(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 中山伸朗(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 今井幸紀(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科), 藤原研司(横浜労災病院), 持田智(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科) |
抄録 | 【目的】Genotype lb型HCV-RNA 100KIU/mL以上の難治性C型慢性肝炎に対してIFN一βの1日2分割投与を導入療法(4週間)としてリバビリン併用IFNα一2b投与(24週間)を実施すると46%でSVRが得られることを報告した.その際IFN一β投与終了時にHCV-RNAが陰性の症例では71%でSVRが得られたのに対して陽性の場合はSVR率が19%と低率であった.従ってIFN一βの1日2分割投与をリバビリン併用PEG-IFNαc2b(PEG-IFN/RBV)投与の導入療法として実施するとIFN一β投与終了時にHCV-RNA陰性化が得られた症例では併用療法の期間を24週間に短縮でき陽性の場合は48週間の併用療法を継続することでより高いSVR率が得られると考えられその可能性を検:討した.【方法】難治性C型慢性肝炎患者25例(男:女=13:12平均53歳初回治療20例)にIFN一β(6MU/日)を1日2分割で連日投与し副作用が顕著となった時点で1日1回投与に変更して計4週間の治療を行った.その後はPEG-IFN/RBV療法を48週間継続したがIFN一β投与終了時にHCV-RNAが陰性の症例では患者が希望すれば併用療法の期間を24週間に短縮した.【結果】併用療法施行中に7例が副作画1例が治療無効を理由に治療を中止した.IFN一β投与終了時にHCV-RNAが陰性化したのは56%(14/25)であった.24週間の併用療法群8例中6例(75%)48週間の併用療法群9例中6例(67%)がSVRとなった.中止例も含めた全例のSVRは48%50歳以上の女性では11例中5例(45%)であった.【考察と結語】難治性C型慢性肝炎に対するPEG-IFN/RBV療法にIFN一・βの導入療法を行うと併用療法の期間の短縮や高齢女性のSVR率の向上が得られる可能性がある. |
索引用語 |