セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P105 PegIFNα2bリバビリン併用療法中の血中リバビリン濃度の検討
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演者 |
室久俊光(獨協医科大学消化器内科) |
共同演者 |
菅谷仁(獨協医科大学消化器内科), 玉野正也(獨協医科大学消化器内科), 飯島誠(獨協医科大学消化器内科), 平石秀幸(獨協医科大学消化器内科) |
抄録 |
【目的】C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン(PeglFN)α2bリバビリン併用療法の治療中の血中リバビリン濃度と治療効果貧血による減量について検討する、【対象と方法】対象は当科にてPeglFNcx2bリバビリン併用療法を施行した症例のうち効果判定が可能でありかつ投与中の血中リバビリン濃度の複数回の測定が可能であった34例である投与中の血中リバビリンの最高血中濃度最低血中濃度平均血中濃度を求め治療効果との関係また血中リバビリン濃度と減量のタイミングに関係があるか検討した効果判定は治療終了後6ヶ月以上に渡り血中HCV-RNA定性が陰性のものをSVRそれ以外をNRとし検討した.1結果】対象34例中SVRは17例(50%)であった.対象中ウイルス型1型は20例でありその内SVRと判定されたのは7例(35%)であった.治療中リバビリン減量を要したのは9例でありその内2例がSVR(22.2%)減量を要しなかったのは11例でありその内5例(45.5%)がSVRであった.ウイルス型2型は14例でありSVRは10例(71.4%)リバビリン減量を要した症例は10例でありその内7例(70%)がSVR減量を要しなかったのは4例でありその内3例(75%)がSVRであったSVR17例の最大血中リバビリン最小リバビリン平均リバビリンの平均はそれぞれ374218472533ng/m1でありNR17例の270016612180ng/lnlと比べ高値であったリバビリンの副作用である貧血によりリバビリン投与量の減量を要したタイミングは個々の症例で様々であり血中リバビリン濃度との一定の傾向は認められなかった.また経過中リバビリン投与量と血中濃度に不一致を認める症例がありリバビリン内服のコンプライアンスが低かった可能性が考えられた.【結論】リバビリン減量を要した症例のSVR率は要さなかった症例に比べて低率であり血中リバビリン濃度も低値の傾向が認められた.しかし血中リバビリン濃度と減量のタイミングに一定の傾向は認められずリバビリン濃度で減量の時期を推測することは困難と思われた. |
索引用語 |
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