セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P106 インターフェロン治療によりSVRとなったが経過中胸腹水を認め肝機能異常が遷延している慢性C型肝炎の1例 |
演者 | 長谷川由佳(札幌医科大学第一内科) |
共同演者 | 阿久津典之(札幌医科大学第一内科), 若杉英樹(札幌医科大学第一内科), 大関令奈(札幌医科大学第一内科), 大橋広和(札幌医科大学第一内科), 高木秀安(札幌医科大学第一内科), 山本博幸(札幌医科大学第一内科), 佐々木茂(札幌医科大学第一内科), 篠村恭久(札幌医科大学第一内科) |
抄録 | 症例は61歳男性平成9年より慢性C型肝炎に対してIFNα単独投与を6か月施行されるも効果なく平成13年よりIFNα+Ribavirinによる治療が開始となったが開始弄すぐに肝細胞癌が発見されIFN治療は中止となった.肝細胞癌に対しては当院外科にてS5亜区域切除術を施行.施行後より。-IFNによる加療が開始となった.しかしIFN開始後もトランスアミナーゼの上昇を認めていたため平成16年当科紹介となった.入院時の肝生検ではA2F2でありウイルス排除を目的としIFNo2b+Ribavirin投与開始となったが開始吊すぐに呼吸困難胸水出現したため中止となった.その後は肝庇護剤にて経過観察を行っていたが肝機能の改善を認めなかったことから平成18年2月よりPeg-IFNoc2b 100pg+MbaVirin 800mgによる加療を開始した.開始後は胸腹水の貯留を認めず14週でウイルスは陰性化した. 72週投与を目標に治療継続していたところ平成19年4月突然胸腹水の貯留下腿浮腫を認め当科再入院となった入院後Peg-IFNα2b+Ribavirin投与を中止し利尿剤投与にて除々に改善傾向となった胸腹水改善後に施行した肝生検:ではA2F3であった症例はその後SVRとなった。しかしながらその後も肝機能障害は遷延している.IFN治療中に胸腹水貯留を認める報告やIFN治療でSVRを得られた後も肝機能異常が遷延する症例の報告は比較的まれである.さらに肝機能異常遷延症例の報告は自己免疫性肝炎や薬剤性肝炎の合併を認めることが報告されているが本症例はそのような典型的な所見がなく経過し非常に興味深い経過をたどった症例と思われ若干の文献的考察を加えて報告する |
索引用語 |