セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P109 PEG-IFNα-2aの少量隔週投与によりSVRが得られたC型慢性肝炎3症例の検討
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演者 |
石川寛高(佐野厚生総合病院消化器内科) |
共同演者 |
岡村幸重(佐野厚生総合病院消化器内科), 寺元研(佐野厚生総合病院消化器内科) |
抄録 |
【はじめに】PEG-IFN/Ribavirin併用療法の登場により難治例といわれていたgen(レtype1高ウイルス量の症例でも50%以上のSVRを得られるようになったが高齢者や高血圧・糖尿病合併例に対しては副作用報告も多く減量・中止に追い込まれる例も少なくない.PEG-IFNα一2aはPEG-IFNα一2bに比べ自覚的副作用の少ない製剤であり投与2週目でも2・5AS活性の上昇が保持されることが知られている.今回当院で2003年~2007年までに肝庇護剤のみでALT値のcontrolが困難となったIFN単独・PEG-IFN/Ribavirin併用療法の脱落・再燃症例及び肝癌再発予防目的の計24症例に対してPEG-IFNα一2aの少量隔週投与を施行した.そのうち3症例が結果的にSVRを得ることができこの3症例の傾向を中心に検討した【方法】PEG-IFNα一2a COμgを隔週投与し1年以上の継続を原則とした.24例の背景は男性17例女性7例で平均年齢は60、6歳(45歳~71歳)serotypeはgroup1群が10例(9例が高ウイルス群)group2群が14例(9例が高ウイルス群)であった【成績】現在PEG-IFNαc2aの少量隔週継続投与中の症例も含め24例中11例にHCV-RNAの陰性化が認められそのうちSVRが得られたのは3例であった.自・他覚的な副作用で脱落した症例は認めなかった.SVRが得られた3例の内訳はgrouplの低ウイルス群の62歳の女性とgroup2の低ウイルス群の58歳・62歳の男性であった.3例とも低ウイルス量の症例であり1回のPEG-IFNα一2a 90レgの投与でHCV-RNA定量(ハイレンジ法)が5未満となり4回目の投与でHCV-RNA定性の陰性化が認められた【結論124症例中11症例がHCV-RNAの陰性化を認めており3症例にSVRが得られた.その中で現在治療中の症例(残り8症例)でもSVRが得られる可能性があるPEG-IFNα一2aの少量隔週投与は自覚的な副作用・医療費ともに従来のIFN療法に比べて患者の負担が軽度でありC型慢性肝炎の低ウイルス量の症例に対して新たな治療法の重要な選択肢として考えられた. |
索引用語 |
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