セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P110 インターフェロン療法で非アルコール性脂肪性肝炎様の肝組織像を呈した原発性胆汁性肝硬変合併C型慢性肝炎の一例 |
演者 | 高橋裕(済生会横浜市南部病院内科) |
共同演者 | 新浩一(済生会横浜市南部病院内科), 中野茂(済生会横浜市南部病院内科), 金川武徳(済生会横浜市南部病院内科), 一森美生江(済生会横浜市南部病院内科), 高亀道夫(済生会横浜市南部病院内科), 宅間健介(済生会横浜市南部病院内科), 廣瀬元彦(済生会横浜市南部病院内科), 久保修一(済生会横浜市南部病院内科), 保坂洋夫(済生会横浜市南部病院内科) |
抄録 | 【症例】65歳女性輸血歴飲酒歴なし.【経過】1997年C型慢性肝炎(CH-C)にて当院紹介.AST 62ALT eOALP 289YGTP 140皿J/LgenotypelbHCV-RNA 110KIU/ml.肝組織はFIA1一部胆管の変性ありIFNβ24週開始. HCV-RNAは投与4週後から持続陰性であったがトランスアミナーゼ値は60~701U/しと軽度上昇を認めていた終了4週後にはRNA陽性となりAST 374ALT4851U/しも上昇したためにSNMCUDCAにて加療.2002年2回目IFN目的で入院肝組織はF2Alpericellular飾rosisは軽度:であるがfatty changeが中等度みられballooningやfat granulomasもみられ非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)様の所見であった. IFNα2b+リバビリン療法24週開始.投与4週目にはHCV-RNA陰性トランスアミナ一国値も正常化した.終了4週後はRNA陰性であったがAST69ALT79皿∫/しと上昇前回同様に肝炎の再燃を考えIFNのみ継続ところが8週後もRNA陰性であるがAST 112ALT 1501U/しとさらに上昇したためIFN中止した.自己免疫など他の肝疾患の合併を考え精査したところM2抗体189.7U/mlと高値であった.そこで2回目IFN投与前の血清でM2抗体を再検したところ1702U/mlであった原発性胆汁性肝硬変(PBC)の合併と診断.UDCA投与しトランスアミナーゼは正常化した.2005年に3回目の肝生検施行.fatty changeは軽快しているもののCNSDCに合致する所見を認めた.【考案】IFN投与とインスリン抵抗性さらにNASHとの関達した報告例が散見されている.我々の症例は2回目のIFN投与前の肝組織像でNASH様の所見を呈しさらに潜在的にあったPBCがIFN中に顕性化したものと思われる.IFNとPBCの関連は不明であるが興味ある症例と思われ報告した. |
索引用語 |