セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P112 C型肝炎の肝外病変と考えられる脾原発悪性リンパ腫の4切除例 |
演者 | 肱岡範(熊本赤十字病院消化器科) |
共同演者 | 一二三倫郎(熊本赤十字病院消化器科), 北田英貴(熊本赤十字病院消化器科), 竹熊与志(熊本赤十字病院消化器科), 川口哲(熊本赤十字病院消化器科), 吉永秀哉(熊本赤十字病院消化器科), 長岡克弥(熊本赤十字病院消化器科), 山村由佳(熊本赤十字病院消化器科), 階子俊平(熊本赤十字病院消化器科), 横溝博(熊本赤十字病院外科), 山根隆明(熊本赤十字病院外科), 中園光一(益城なかぞのクリニック) |
抄録 | 【背景・目的】耳CV感染においては慢性肝炎・肝硬変・肝細胞癌などの肝臓自体の疾患以外に心外病変として自己免疫腎皮膚血液・リンパ増殖性疾患など多彩な病変を合併することが報告されている.リンパ増殖性疾患に関しては節性リンパ腫のほか肝・脾原発B細胞性non-Hodgkinリンパ腫との関連性も報告されわれわれもHCV感染をともなった脾原発悪性リンパ腫(PSML)の症例につき既報した(日消誌99;511-517:2002).その後当院にて症例が追加されたため報告する、【対象・結果】1993年前ら2007年9月までに4例のPSMLを経験した年齢は65.8歳(59-80)男女比4:0HBs-Agは全例陰性であった. HCV-Abは全例陽性でHCVのウイルス亜型は1型3例2型1例であった.発見契機は2例がスクリーニングの超音波検:査によるものでその他は脾破裂1例発熱/左季肋部痛1例であった.腹部造影CT上3例は単発性1例は多発性腫瘤像を呈しいずれも無~一瓢程度の造影効果であった.すべて脾臓または脾田部リンパ節までに限局する病変であり全例において脾切除術が施行された病理組織学的にはいずれもB細胞性non-Hodgkinリンパ腫(dffuse 1arge 3例diffuse mixed 1例)でありstage1が3例stage2が1例であった.補助化学療法は3例に施行し現在まで2例は生存中死亡した2例も他病死であり悪性リンパ腫の再発はいずれも認めていない.【結語】PSMLは悪性リンパ腫の約1%とされ比較的稀であるがHCV感染の肝油病変としての関連性が示唆され注目されている.HCV-Ab陽性患者に対しては肝細胞癌のみならず節性リンパ腫や肝・脾原発悪性リンパ腫の発生にも注意をはらう必要がある. |
索引用語 |