セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P114 結節性多発動脈炎を合併した急性B型肝炎の1症例

演者 仲原民夫(滋賀医科大学消化器内科)
共同演者 小林遊(滋賀医科大学消化器内科), 大崎理英(滋賀医科大学消化器内科), 八木勇紀(滋賀医科大学消化器内科), 園田文乃(滋賀医科大学消化器内科), 早藤清行(滋賀医科大学消化器内科), 小川敦弘(滋賀医科大学消化器内科), 吉村彰伸(滋賀医科大学消化器内科), 畑和憲(滋賀医科大学消化器内科), 辻川知之(滋賀医科大学消化器内科), 安藤朗(滋賀医科大学消化器内科), 佐々木雅也(滋賀医科大学消化器内科), 斎藤康晴(滋賀医科大学光学診療部), 藤山佳秀(滋賀医科大学消化器内科)
抄録 【症例】40代男性本年8月中旬より下腿に皮疹を認め近医皮膚科受診後に8月末当院皮膚科を紹介受診.採血にて肝機能障害を認めたため精査目的にて同日入院となる.家族歴既往歴に特記すべき事なし.入院後検査にてHBs抗原陽性HBs抗体陰性であり半年前の他院での血液検査にてm3s抗原陰性であり他のウイルス性肝炎が否定的であったことより急性B型肝炎と診断した.総ビiJルビンの上昇やPT活性の低下はなく安静にて軽快傾向を認めたため退院し外来通院としたが肝機能増悪を認めたため再入院点滴による安静加療を行った.最大でGOT800台GPT2000台と上昇し総ビリルビンも4台まで上昇したがPT活性は80%台までの低下にとどまったため抗ウイルス療法は行わなかった.感染源については問診によって特定はできなかった.下腿の皮疹については皮膚生検:にて皮膚型の結節性多発動脈炎と診断された.他部位の血管炎は頭部MRIや腹部CTなどにて明らかなものは認められず腎病変や眼病変も認められなかったt赤沈と補体値からは活動性の低いものと考えられた急性B型肝炎は珍しい疾患ではないが結節性多発動脈炎を合併した症例は近年では比較的少ないと考え若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語