セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P125 胆嚢腺筋腫症は胆嚢癌の危険因子か |
演者 | 安野慶(順天堂大学消化器内科) |
共同演者 | 丸木実子(順天堂大学消化器内科), 近森正康(順天堂大学消化器内科), 加藤圭(順天堂大学消化器内科), 松村祐志(順天堂大学消化器内科), 崔仁煥(順天堂大学消化器内科), 窪川良広(順天堂大学消化器内科), 須山正文(順天堂大学消化器内科), 信川文誠(順天堂大学第一病理) |
抄録 | はじめに:胆嚢腺筋腫症(ADM)に癌を合併することなかでも分節型(砂時計様胆嚢)に多いとされている.第43回胆道学会で臨床的事項について報告した.今回ADMを背景として認められる切除胆嚢癌の標本を両者の関連性の有無につき病理学的に検討した.[対象及び方法]1985年から2006年に手術された切除胆嚢癌135例のうちADM(もしくはRASの増生)を認めた12例を対象とした.癌の組織分類分化度背景粘膜について検討した.[結果]男女比9=3平均年齢56.6歳であった.他の123例の男女比54 : 69平均年齢は66.0歳であったADMのタイプは分節型11例限局型1例であった.膵・胆管合流異常は2例にみられた癌の部位はGb:4例Gf:5例Gn:1例Gbf:2例であった.また分節部より底部側に癌を認めたのは10例で1例は頚部側に認められた.早期癌は7例進行癌は5例であった.隆起型は8例平坦型4例で腺癌が11例腺扁平上皮癌が1例であった.分化度は高分化型10例中分化型2例であった.正常と考えられる胆嚢の背景粘膜は全例において過形成を認めた.【考察11.胆嚢癌の診断は平坦喧嘩では術前診断は画像では困難であった.2.胆嚢腺筋腫症の部位と胆嚢癌の部位が一致した例分節型胆嚢腺筋腫症の底部側に癌を合併した例があること背景に過形成が全例にみられたことより胆嚢腺筋腫症と胆嚢癌の関連性が強く示唆と考えられる |
索引用語 |