セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P127 切除不能・再発胃癌による閉塞性黄疸の検討 |
演者 | 碇修二(北海道消化器科病院内科) |
共同演者 | 中村英明(北海道消化器科病院内科), 釋亮也(北海道消化器科病院内科), 町田卓郎(北海道消化器科病院内科), 加藤貴司(北海道消化器科病院内科), 黒瀬龍彦(北海道消化器科病院内科), 佐々木清貴(北海道消化器科病院内科), 加賀谷英俊(北海道消化器科病院内科), 目黒高志(北海道消化器科病院内科), 堀田彰一(北海道消化器科病院内科) |
抄録 | 【目的】切除不能・再発胃癌による閉塞性黄疸の検討を行う.【対象】2007年10月までに当院にて経験した切除不能・再発胃癌により閉塞性黄疸をきたした42症例のうち詳細な検討が可能であった34症例である.【結果】男性22例女性12例で平均年齢は639歳(44~88歳)であった.組織型は分化型10例未分化型24例であり初回に胃切除を施行した例はll例(stage H 1例stage IIIA 1例stage■IB 4例stageIV 5例)術前化学療法後に胃切除を施行した例が3例姑息的手術を施行した例は6例であった.初診時に黄疸を認めた例は7例であり他の27例における初発時から発黄までの期間は平均11.0ヶ月(1~29ヶ月)で発黄までに何らかの化学療法が27例中24例に行われていた.胆道閉塞の原因はリンパ節転移によるもの29例浸潤によるものが5例と考えられ閉塞部位は肝門部11例中下部胆管23例であった.妙華方法は肝門部閉塞ではPTBD 9例(胃切除後は4例)EBD 1例無処置1例でありEMSはPTBD症例の4症例に行った.中下部胆管閉塞例ではPTBD 16例(胃切除後は10例)EBD 7例でありEMSはPTBD症例の3症例とEBD症例の1症例に行った.減黄後に化学療法を施行し得たのは7例に過ぎなかった.現在生存中の1例(初発時黄疸例発黄後5ヶ月生存中)を除く33例の発黄からの生存期間は平均3.9ヶ月(0.5~36ヶ月)であったが減黄後に化学療法を施行し得た症例においては平均13.1ヶ月の生存期間であった.【結論】切除不能・再発胃癌による閉塞性黄疸は癌の高度進行状態であり概して予後不良ではあるが減黄処置を行うことで化学療法の継続ひいては長期予後を得られる可能性があり積極的に考慮すべきものと考えられた. |
索引用語 |