セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P128 膵動注療法が奏効した膵管癒合不全による重症急性膵炎の2例 |
演者 | 武市康敬(独立行政法人国立病院機構相模原病院消化器科) |
共同演者 | 下田拓也(独立行政法人国立病院機構相模原病院消化器科), 安達献(独立行政法人国立病院機構相模原病院消化器科), 玉眞俊平(社会保険相模野病院), 菅野聡(独立行政法人国立病院機構相模原病院消化器科), 中村陽子(独立行政法人国立病院機構相模原病院消化器科), 渡部幸夫(独立行政法人国立病院機構相模原病院消化器科), 大森智子(独立行政法人国立病院機構相模原病院放射線科), 瀧川政和(独立行政法人国立病院機構相模原病院放射線科), 今泉弘(北里大学医学部消化器内科), 木田光広(北里大学医学部消化器内科), 西元寺克禮(北里大学医学部消化器内科) |
抄録 | 緒言:重症急性膵炎の2例の報告に加えて51例の重症膵炎(A群二動注療法群23例B群:非動注療法群28例)について12ヶ月間における累積生存率を比較検討した.症例1=78歳女性.主訴:上腹部痛.生活歴:飲酒なし.現病歴:H18年1月28日突然以還部痛出現.血液検査でWBC26410P-AMY 1838.急性膵炎にて緊急入院入院後経過:入院当日の腹部CTではgrade3入院第2即日には重症度判定基準6点重症急性膵炎(重症1>stage 2と膵炎の増悪と判断し動注カテーテル留置し動注療法(メシル酸ナファモスタット及びイミペネム)を開始し救命しえた.症例2:67歳女性主訴:贋周囲痛生活歴:飲酒なし.現病歴二平成18年4月9日突然膀周囲に激痛出現し当院救急外来受診.WBC 16570P-AMY 4820と急性膵炎にて緊急入院.入院後経過:入院当日の腹部CTではgrade3であったが入院第2病日には重症度判定基準3点重症急性膵炎(重症1)stage2と増悪し動注療法行い膵仮性のう胞合併するも救命しえた.2例ともに改善後のMRCP検査にて膵管癒合不全(Pancreatic divism)が認められ今回の成因と考えられた.累積生存率の結果:A群では3~6ヶ月の生存率は100%で12ヶ月では87.1%であった.一方B群では3ヶ月以後の生存率は48.9%であった.Stage2ではA群では全例(11/11)12ヶ月生存していたがB群では3ヶ月以後の生存率は66.7%(12/18)であった結語:今回膵管癒合不全が原因となった重症急性膵炎2例を報告した.重症膵炎においては早期に動注療法を選択することが重要であると考えられた |
索引用語 |