セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
---|---|
タイトル | P138 超音波内視鏡下膵嚢胞ドレナージが有効であった自己免疫性膵炎の一例 |
演者 | 馬渡弘典(横浜市立大学附属病院消化器内科) |
共同演者 | 窪田賢輔(横浜市立大学附属病院消化器内科), 関野雄典(横浜市立大学附属病院消化器内科), 飯田洋(横浜市立大学附属病院消化器内科), 藤田浩司(横浜市立大学附属病院消化器内科), 高橋宏和(横浜市立大学附属病院消化器内科), 米田正人(横浜市立大学附属病院消化器内科), 稲森正彦(横浜市立大学附属病院消化器内科), 阿部泰伸(横浜市立大学附属病院消化器内科), 桐越博之(横浜市立大学附属病院消化器内科), 小林規俊(横浜市立大学附属病院消化器内科), 斉藤聡(横浜市立大学附属病院消化器内科), 中島淳(横浜市立大学附属病院消化器内科), 大城久(横浜市立大学付属病院病理部) |
抄録 | 【はじめに】自己免疫性膵炎(AIP)はステロイド治療に反応する予後良好な膵炎とされているがしばしば再燃が認められる.今回ステロイド維持療法中に膵仮性嚢胞を形成し超音波内視鏡下膵嚢胞ドレナージ(ENCD)が有効であったAIPの一例を経験したので報告する.【症例】76歳男性.2006年7月に初回入院となった.ERCPでは右肝管から前・後門町営に渡る広範囲に胆管狭窄を認め頭部主膵管の響町像膵尾部に小嚢胞性病変を認めた.経皮的膵生検でIgG4陽性の形質細胞浸潤を認め血清IgG4値158日目/dIでAIPと診断した. PSL30mg/dayを開始した治療約3週間後のCTで膵尾部の小嚢胞性病変は不変であったがERCPでは右肝管の狭窄は著明に改善した.PSL治療1ヶ月でPFD値t血清IgG4ともに改善した十二指引回頭部生検所見でも明らかにIgG4陽性形質細胞数の低下を認めた.以後外来でステロイドを漸減し7.5mg/dayの維持療法中(初回入院より14ヶ月後)に経過観察のため施行したMRCPで膵体尾部に径80コ口の嚢胞を認めたこのため2007年9月再入院となった.入院時血清IgG4は早蒔でPFD34%と捨値を示した嚢胞は主膵管と交通を認めず消退を認めなかったためENCDを施行した.嚢胞は7日以内に消退し現在外来で経過良好である.【考察】1AIPにおいてステロイド維持療法(14ヶ月)中にもかかわらず画肌のように膵外分泌能の低下が持続する場合膵仮性嚢胞をきたす可能性がある.2本症例で血清IgG4値は嚢胞形成後も低回に保たれ初回治療後に既に非代償期の膵炎となっていた可能性と初回のステロイド治療が不十分であった可能性が考えられた.3膵仮性嚢胞に対しENCDが有効であった. |
索引用語 |