セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P139 膵癌/胆管癌との鑑別が困難であった自己免疫性膵炎の3症例

演者 荒川泰雄(日本大学消化器肝臓内科)
共同演者 蓮沼理(日本大学消化器肝臓内科), 水野滋章(日本大学消化器肝臓内科), 松村寛(日本大学消化器肝臓内科), 荒川泰行(日本大学消化器肝臓内科), 森山光彦(日本大学消化器肝臓内科)
抄録 自己免疫性膵炎(AIP)には膵腫瘤形成膵外病変として胆管壁肥厚や肝臓の偽腫瘍形成による閉塞性黄疸を伴う症例が存在し膵癌/胆管癌/肝癌との鑑別に難儀することがある.我々はAIP症例で胆管癌/膵癌との鑑別が困難であった症例と肝偽腫瘍を形成した症例を経験した.【症例1177歳男性 主訴:体重減少WBC 6100 RBC355万Hb 11.1%PLT 20.7万T-Bil O.76 AST 46 ALT SO LDH 148 ALP 1108 y-GTP314 CHE 185 AMY 48 CEA 32 CA19-9263.7 DUPAN2850 SPAN-1140エラスターゼlllOリパーゼ19トリプシン50 PSTI IOng/ml lgG 21571gG4287 ANA±PFDテスト49.4%CT/MRI上の膵鉤・頭部に40mmの腫瘤と肝両日の肝内胆管拡張MRCP上の肝門部胆管狭窄と膵内胆管狭窄膵管不整狭細像を認めた. PET上は膵全体の集積を認めた【症例2】61歳男性 主訴:自覚症状なしWBC 4600 RBC 451万Hb l3.2%PLT 17A万T-Bil o.60 AsT 24 ALT 18 LDH 116 ALP 243 y-GTP z8CHE 240 AMY 1S8 CEA 4.8 CA19-9 32.5 DUPAN237 SPAN-126エラスターゼ12000リパーゼ445トリプシン25001gG 25081gG41220 ANA+PFDテスト59.6%t腹部CT/MRI上の醐頭部に37㎜の鵬と肝左葉・肝門遊字に偽臨像肝四葉肝内胆管近位部の狭窄と肝S4の肝内胆管拡張を認めた. MRCP/ERCP上は肝内胆管拡張と膵管不整狭細像を認めた.【症例3】60歳男性 主訴:黄疸WBC 6800RBC 462万Hb l4.7%PLT 24.1万T-Bil 21.83 AST 70 ALT 215 LDH 170 ALP 1369AMY 102 CEA 4.3 CA19-9 193.5 DUPAN2 osO SPAN-1 200 lgG 2157 lgG4 714ANA+PFDテスト36.5%腹部CT/MH上の膵鉤頭部に40㎜の醜と肝醸の肝内胆管拡張MRCP/ERCP上の淵漫性膵管狭細像を認めた. PETにて膵頭部集積像を認めた.【結語】上記3症例は各種検査所見からAIPと診断プレドニゾロン40mg/日より投与開始し漸減療法で自覚症状・画像所見ともに軽快した.我々は膵癌/胆管癌と鑑別を要した症例と肝偽腫瘍を形成した症例を経験した.
索引用語