セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P140 C型慢性肝炎治療後に発症した自己免疫性膵炎の一例 |
演者 | 工藤彩子(沼津市立病院消化器科) |
共同演者 | 菊池保治(沼津市立病院消化器科), 渡リ英俊(沼津市立病院消化器科), 斎藤将喜(沼津市立病院消化器科), 天神尊範(沼津市立病院消化器科), 久保田教生(沼津市立病院消化器科), 中川彰彦(沼津市立病院消化器科), 平野達也(沼津市立病院消化器科), 篠崎正美(沼津市立病院消化器科), 後藤信昭(沼津市立病院消化器科) |
抄録 | <症例>80歳の男性.<主訴>無症状く現病歴>以前よりC型慢性活動性肝炎指摘されており近医でSNMCを受けていた.平成13年2月26日より当院にて8週間IFN治療実施し著効を得た.その後外来で経過観察していたが平成19年1月22日の腹部エコーで膵腫瘤指摘され精査加療目的に当科入院となった.<既往歴>特記事項なし.<検査所見>WBC4700/FtiHGB 13.1g/dlPLT 16.4万/μlTP 8.3g/d1ALB 4.1gT-BilO.6mg/dlTTT 7.IK-UZTT 23K-U AST 321U/LALT 161U/LS-Amy791U/LUN 13mg/dlCre 0.80mg/dlCRP 0.3mg/dlHbAlc 5.30/olgG2752mg/d!IgG4388mg/dlCEA 2.1ng/mlCA19-9 2.OU/mL抗核抗体10240響く画像所見>USにて膵体部に境界明瞭な10mm大の低エコー腫瘤とその尾側の腫大を認めた.DynamicCTにて膵体尾部は腫大し同署の造影遅延を認めた.MRCPでは膵体部より末梢で膵管の途絶を認めた.ERPでは尾部主膵管に子細像を認めた.〈病理組織学的所見〉画像所見血液検査所見から自己免疫性膵i炎(AIP)と診断し平成19年6月20日経皮的膵生検を実施した.膵小葉内に腺細胞の脱落とリンパ球・形質細胞を主とする炎症細胞の浸潤を認めた.また線維芽細胞の増生を伴った線維化もみられ慢性炎症の所見であった.<まとめ>IFNとAIPの関連は明らかでないがIFNと他の自己免疫疾患との関連は言われており否定はできない.本例ではIFN治療後のfollowを半年毎に受けており発症以前のdataが確認できた.その中では平成16年1月31日よりtglobrinを反映するZTTの上昇と平成18年7月10日より軽度の貧血を認めた. AIPの発症以前からの経過がわかる貴重な症例と考え報告する. |
索引用語 |