| セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
|---|---|
| タイトル | P143 逆流性食道炎Barrett粘膜の年代的推移における性差 |
| 演者 | 秋山智之(横浜市立大学消化器内科) |
| 共同演者 | 稲森正彦(横浜市立大学消化器内科), 飯田洋(横浜市立大学消化器内科), 秋本恵子(横浜市立大学消化器内科), 遠藤宏樹(横浜市立大学消化器内科), 坂本康成(横浜市立大学消化器内科), 池田多聞(横浜市立大学消化器内科), 米田恭子(横浜市立大学消化器内科), 野崎雄一(横浜市立大学消化器内科), 廣川智(横浜市立大学消化器内科), 藤田浩司(横浜市立大学消化器内科), 米田正人(横浜市立大学消化器内科), 高橋宏和(横浜市立大学消化器内科), 後藤歩(横浜市立大学消化器内科), 阿部泰伸(横浜市立大学消化器内科), 小林規俊(横浜市立大学消化器内科), 桐越博之(横浜市立大学消化器内科), 窪田賢輔(横浜市立大学消化器内科), 斉藤聡(横浜市立大学消化器内科), 中島淳(横浜市立大学消化器内科) |
| 抄録 | 背景:女性では骨密度の低下や日常姿勢の変化(亀背など)に関連して裂孔ヘルニアが起こりやすく高年齢層における逆流性食道炎の増加が男性と比して著しいと報告されている.目的:逆流性食道炎Barrett粘膜の年代的推移における性差と寄与因子との関係を明らかにする.方法:2005年8月~2006年7月に上部消化管内視鏡検:査を施行された869例(男性463例女性406例)を対象としたBarrett粘膜の診断はThe Prague C&MCriteriaに基づいて胃粘膜ヒダの口側端を食道胃接合部と定義しBarrett粘膜を「胃から連続して食道内に存在する円柱上皮」と定義しその病理所見の有無は問わないこととした各性別について中年齢群(65歳以下)と高年齢群(66歳)に分類して逆流性食道炎Barrett粘膜の年代的推移と寄与因子を評価した.結果:逆流性食道炎について男性では高年齢群でより低率であった(中年齢群25.1%vs高年齢群17.6%)が女性では中年齢群と高年齢群でほぼ同等の頻度であった(16.3%vs l7.2%). Barrett粘膜については男性女性の双方において高年齢群で増加していたがその傾向は女性の方が顕著であった(男性43.0%vs477%女性35.1%vs 45.1%).逆流性食道炎の寄与因子として報告されているBMI飲酒歴喫煙歴裂孔ヘルニア萎縮性胃炎(木村竹本分類)のうち男性・女性双方における萎縮性胃炎(Open type)の増加と女性における裂孔ヘルニアの増加のみが年代間で有意差として認められた.結論:高齢女性では骨密度の低下や前屈姿勢(亀背など)に関連した裂孔ヘルニアの増加が逆流性食道炎の増加に寄与しておりそれに伴うBarrett粘膜の増加も危惧される. |
| 索引用語 |