セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P145 問診票を用いた食道運動障害患者の臨床的検討 |
演者 | 保坂浩子(群馬大学病態制御内科) |
共同演者 | 小林由幸(群馬大学病態制御内科), 下山康之(群馬大学付属病院光学医療診療部), 河村修(群馬大学病態制御内科), 名越淳人(群馬大学病態制御内科), 前田正毅(群馬大学病態制御内科), 財裕明(群馬大学病態制御内科), 樋口達也(群馬大学病態制御内科), 栗林志行(群馬大学病態制御内科), 小泉幸彦(群馬大学病態制御内科), 茂木文孝(群馬大学病態制御内科), 杉本さやか(群馬大学病態制御内科), 井野教子(群馬大学病態制御内科), 堀越勤(群馬大学病態制御内科), 土岐宗利(群馬大学病態制御内科), 草野元康(群馬大学付属病院光学医療診療部), 森昌朋(群馬大学病態制御内科) |
抄録 | 【目的】食道運動障害患者の臨床的検討を行った.【方法】嚥下困難感もしくは胸痛を主訴として当科を受診し食道運動障害が疑われて食道内圧検査を行った患者を対象とした.食道内圧検査はInfused catheter+Dent sleeve法で行い自己記入式の問診票で嚥下困難感および胸痛の詳細な症状を聴取した.【結果】食道運動障害が疑われた患者は71人で食道運動障害は62人(87%)に認められた(男27人女35人 平均年齢55.1歳).疾患の内訳はアカラシア(EA)25例Nutcracker 2例Dif-fuse esophageal spasm 1例non-specific esophageal motility disorders28例二次性食道運動障害6例であった.これらの食道運動障害患者をアカラシア(EA)群25例とアカラシア以外の食道運動障害(EMD)群37例に分け臨床像を比較した.嚥下困難感と胸痛のどちらも訴えた患者はEAが5/11例EMDが6/11例であった.嚥下困難感を伴わず胸痛だけを訴えた患者8例は全例EMDであった.胸痛のない嚥下困難感を訴えた患者ではEAが20/43例であった.嚥下困難感はEAで「みぞおちがっかえる」患者と「嘔吐」を伴う患者が有意に多くまた「流動物でもつかえる」「つかえた時には水を飲む」などの傾向が認められた.EAの胸痛は同時に「背部痛」を伴うことが多く(3/560%)「持続時間は10分以下」が多かったが(4/580%)EMDで「背部痛」は少なく(3/1421%)「10分以上持続する」患者が多かった(9/1464%).胸痛を伴うEAと伴わないEAの平均年齢は50.2歳542丁目病悩期間は22.8ヶ月40.8ヶ月で有意差はなかった.【結論】詳細な病歴聴取により食道アカラシアとそれ以外の食道運動障害の鑑別はある程度可能と考えられた. |
索引用語 |