セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P146 FスケールはNERDFDの診断に有用か? |
演者 | 大藤嘉洋(国立病院機構岡山医療センター消化器科) |
共同演者 | 石松義人(国立病院機構岡山医療センター消化器科), 江原弘貴(国立病院機構岡山医療センター消化器科), 白髭明典(国立病院機構岡山医療センター消化器科), 万波智彦(国立病院機構岡山医療センター消化器科), 山下晴弘(国立病院機構岡山医療センター消化器科) |
抄録 | 【目的】胃食道逆流症(GERD)の頻度は増加傾向にあるが中でも非びらん性胃食道逆流症(NERD)の割合が多いことが知られている. GERD領域の診療において問診は重要な位置を占めFSSG問診表(Fスケール)は逆流性食道炎(RE)の診断に有用であると報告されている.我々は上部消化管内視鏡検査(EGD)とFスケールを同時に行いその結果を比較しREおよびNERD機能性胃腸症(FD)の診療におけるFスケールの有用性について検討した.【対象】2006年11月1日から2006年12月31日までに当院にてEGDを受けた連続361例(男性192例女性169例平均年齢63歳)を対象とした.ただし上部消化管の手術歴のあるもの緊急内視鏡検査問診不能例は対象から除外した.【方法】全例内視鏡検査前にFスケールの記入を依頼し回収したFスケールを検討したREの重症度分類は改変ロサンゼルス分類を用いた.Fスケールのカットオフ値は8点とした.対象をRE(Grade A以上)群TNERDFD(曾客ケール8点以上かつ内視鏡正常)群に分けてFスケールを比較検討した.【成績】RE群は33例で全体の9.1丁目あった.(Grade Aが26例Grade Bが6例Grade Dが1例.)NERDFD群は86例で全体の23.8%であった.Fスケール8点以上となったのは123例でREを認めたのは10例であった、REに対するFスケールの感受性特異性一致率はそれぞれ30.3%(10/33)72.6%(238/328)68.7%(248/361)であった.RE群とNERDFD群の比較ではRE群は男性の割合が多くヘルニア合併の頻度が多くFスケールの平均点数が低かった.酸症状運動不全症状の点数に関しては有意な傾向は認められなかった.【結論】REに対するFスケールの感受性は30.3%と低率でありFスケール8点以上のなかにはNERDFDの症例が多く含まれていた.Fスケールの点数が高い症例はNERDFDの可能性がありEGDでの確認が必要と考えられた. |
索引用語 |