セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P153 酸分泌抑制薬静注投与による胃排出能の変化について:BreathID systemを用いた検討

演者 稲森正彦(横浜市立大学消化器内科)
共同演者 秋山智之(横浜市立大学消化器内科), 秋本恵子(横浜市立大学消化器内科), 飯田洋(横浜市立大学消化器内科), 遠藤宏樹(横浜市立大学消化器内科), 坂本康成(横浜市立大学消化器内科), 池田多聞(横浜市立大学消化器内科), 野崎雄一(横浜市立大学消化器内科), 廣川智(横浜市立大学消化器内科), 米田恭子(横浜市立大学消化器内科), 藤田浩司(横浜市立大学消化器内科), 米田正人(横浜市立大学消化器内科), 高橋宏和(横浜市立大学消化器内科), 後藤歩(横浜市立大学消化器内科), 阿部泰伸(横浜市立大学消化器内科), 桐越博之(横浜市立大学消化器内科), 小林規俊(横浜市立大学消化器内科), 窪田賢輔(横浜市立大学消化器内科), 斉藤聡(横浜市立大学消化器内科), 中島淳(横浜市立大学消化器内科)
抄録 【背景】わが国において絶食の必要な上部消化管出血に対し酸分泌抑制薬を静注投与することが標準的に行われている.しかし静注後短時間の酸分泌抑制効果に関する報告はあるが消化管運動t特に胃排出能に関する研究は少ない.またプロトンポンプ阻害薬(以下PPI)の長期投与により胃排出能が遅延するとする報告が散見されるが静注後すぐに同じ現象が起こるか不明である.【目的】酸分泌抑制薬単回静注薬投与後の胃排出能の変化をPPIH2受容体拮抗薬(以下H2RA)及び生理食塩水の投与により比較検討する.【対象と方法】症状がない20-40歳の健常男性ボラティア12名を対象としオメプラゾール20mgファモチジン20mg及び生理食塩水の静注投与による3way crossover studyをおこなった。各々の薬剤は生理食塩水20m1にて溶解調整した.8時間の絶食後BreathID systemを用いて4時間の検査を行ない試験食は200kca1/200mlの液状食(ラコール:大塚製薬)を13C酢酸100mgで標識したものを用いた.【結果】T1/2:PPI(111;81-143)H2RA(101;84-169)control (110;85-1sa)T lag:PPI (61;45-93)H2RA (55;sa-110)control (54;50-78)GEC:PPI (3.63;3.12-3.93)H2RA(3.62:3.08-3.90)control(3.50;3.11-3.81)であり酸分泌薬の投与により胃排出能の変化は認められなかった.(median ; range)【結論1今回限られた例数での検討であるが酸分泌抑制薬の単回静注投与では胃排出能の変化を認めなかった.文献的考察を踏まえ報告する.
索引用語