セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P154 胃瘻症例における半固形化栄養剤の投与が胃排出に与える影響について-Breath ID systemを用いた検討- |
演者 | 長澤邦隆(帝京大学医学部内科) |
共同演者 | 中山信(帝京大学医学部内科), 大崎由佳子(帝京大学医学部内科), 堤浩子(帝京大学医学部内科), 阿部浩一郎(帝京大学医学部内科), 安食元(帝京大学医学部内科), 服部研吾(帝京大学医学部内科), 山本貴嗣(帝京大学医学部内科), 石井太郎(帝京大学医学部内科), 田中篤(帝京大学医学部内科), 久山泰(帝京大学医学部内科), 滝川一(帝京大学医学部内科) |
抄録 | 【目的】経口的に十分な栄養の摂取が困難な症例に対して内視鏡的胃痩造設術(以下PEG)が広く行われている。誤嚥を繰り返す患者に対してもPEGの適応があるがPEG後に胃食道逆流のため誤嚥性肺炎を来たすことがありその予防法として栄養剤を半固形化し投与することの有効性が報告されている.しかし栄養液の半固形化が胃排出に与える影響については今のところ明らかではない.今回我々はPEG造設症例を対象に液体の経管栄養剤と半固形化した経管栄養剤を投与した場合の胃排出の違いについて連続呼気13C濃度測定装置であるBreath H)system(Oridion Breath ID Ltd. Israel)を用いて検討したので報告する.【方法】2007年2月から2007年10月までの間に当院に入院したPEG施行5症例に対しゲル化剤(イージーゲルEN大塚)を用いて半固形化した13C acetate Na 100mg含有のラコール(EN大塚)400mlを約10分間で投与し得られた13C排出曲線から胃排出を評価した。また可能な場合にはt同量のラコールを2時間かけて投与した場合の胃排出と比較した.【結果】半固形化した場合には持続的に液体の経管栄養剤を投与した場合と比較して胃排出速度のピークが早くなる傾向を認め健常人における食事摂取後の13C排出曲線により類似したものであった.【結論】経管栄養剤の半固形化により栄養剤の胃排出が変化することが示唆された.今後症例数を増やして更に検討を進める予定である. |
索引用語 |