セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P155 糖尿病進行例での胃運動機能の検討 |
演者 | 神谷武(名古屋市立大学消化器・代謝内科学) |
共同演者 | 鹿野美千子(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 松久映理子(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 平田慶和(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 岡本泰幸(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 溝下勤(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 森義徳(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 和田恒哉(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 久保田英嗣(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 加藤岳史(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 片岡洋望(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 佐々木誠人(名古屋市立大学消化器・代謝内科学), 城卓志(名古屋市立大学消化器・代謝内科学) |
抄録 | 【目的】糖尿病進行例では種々の消化器症状が出現することが多いこれまで糖尿病患者での胃排出遅延の報告はいくつかあり糖尿病性胃症の概念も提唱されている.しかし複数の消化管運動機能検査を測定した報告は少ない.今回進行糖尿病を対象に経皮的胃電図(EGG)と胃排出能を測定し消化器症状と対比した.【方法】対象は糖尿病コントロール目的か糖尿病性網膜症治療目的で当院に入院した21名(男性8名女性13名33~80歳)である.全例インスリン治療中でまた合併症の眼症腎症神経障害のうち少なくとも一つは有していた.またマッチした健常者15名にも同様に胃運動機能を測定しコントロールとした.胃運動機能の測定にはEGGと13C一蹴クタン酸呼気試験による胃排出能検査を用いた13C一一オクタン酸100mgを含有した液体流動食(ラコールR200mL 200kcal)をゼラチンで固形化し試験食として用いた.EGGは試験食摂取前後それぞれ60分間臥位で測定し%of normogastriaパワー比を評価項目とした.呼気の採取は試験食摂取後4時間まで行いLag TimeHalf-Emptying Timeを算出した.【成績】糖尿病群では健常群に比しEGGの%of normogastriaパワー比の低下および胃排出の遅延を認めた.個々の症例でみると21西中6名は胃運動機能は正常で15名にEGG胃排出のいずれかあるいは両者の異常を認めた.糖尿病群の自覚症状では上腹部痛悪心食欲不振など上部消化管症状を21名中16名に認めた.このうち3名は胃運動機能は正常で13名に胃運動機能異常を認めた.【結論】糖尿病進行例では約70%に胃運動機能障害を認め消化器症状発現に結びつく可能性が考えられたしかしそれにあてはまらない症例もあり病態の多様性も示唆された. |
索引用語 |