セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P157 Uninvestigated Dyspepsiaの病態とH2受容体拮抗剤の効果 |
演者 | 中村健太郎(東邦大学医療センター佐倉病院内科) |
共同演者 | 鈴木康夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 粕谷秀介(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 小川恵美奈(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 古川竜一(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 山田哲弘(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 曽野浩治(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 長村愛作(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 青木博(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 吉松安嗣(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 津田裕紀子(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 細江伸央(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 高田伸夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科), 白井厚治(東邦大学医療センター佐倉病院内科) |
抄録 | 【目的】Uninvestigated Dyspepsiaの病態を明らかにしヒスタミンH2受容体拮抗剤による治療効果を検討する.【方法】上部消化器症状を主訴として上部内視鏡検査を予定している初診患者に対してラフチジン101ngまたはファモチジン20mgを1日1回1週間投与しその後内視鏡検査を施行した.投与期間中の症状調査(もたれ感早期飽満感心窩部痛心窩部灼熱感胸焼けげっぷ悪心・嘔吐)およびROME lll Diagnostic QuestionnairesのFunctional Dyspepsia Moduleに基づいて作成したアンケートを行なった.【結果】対象となった患者の半数以上で慢性胃炎が認められたがTその他の器質的疾患は少なかった.ROME III基準で規定されたFD症状が2/3で認められたが「6ヶ月以上」症状が持続したのは約半数であった心窩部痛は約半数の患者が訴えたが「当日中に消失する」「中等度以上」「排便により影響されない」などの項目を満たしEPSと診断される患者は少なかった.初診時に比べH2拮抗剤投与により症状(もたれ感早期飽満感心窩部痛胸焼け)は有意に改善した.慢性胃炎患者では初診時およびH2拮抗剤投与後のいずれにおいてもその他の患者に比べて低い傾向であった.内視鏡的にびらんが認められた患者ではH2拮抗剤投与後の症状が高い傾向であった.【結論】Uninvestigated Dyspepsia患者の多くはROME皿に規定された症状を有していたがROME・nl基準を満たすのは約半数であった.ラフチジンおよびファモチジンは速やかな症状改善効果を示した. |
索引用語 |