セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P160 低用量アスピリン服用出血性胃・十二指腸潰瘍の臨床的特徴について |
演者 | 川瀬理恵(広島市立安佐市民病院内科) |
共同演者 | 永田信二(広島市立安佐市民病院内視鏡科), 斧山美恵子(広島市立安佐市民病院内科), 中山奈那(広島市立安佐市民病院内科), 本田洋士(広島市立安佐市民病院内科), 木村茂(広島市立安佐市民病院内科), 辻恵二(広島市立安佐市民病院内科), 大越裕章(広島市立安佐市民病院内視鏡科), 日高徹(広島市立安佐市民病院内科) |
抄録 | 【目的】低用量アスピリン服用による出血性胃・十二指腸潰瘍の臨床的特徴について検討する【対象と方法】対象は緊急上部内視鏡検査を施行した出血性胃・十二指腸潰瘍349例.内訳は低用量アスピリン内服群(以下A群)31例低用量アスピリン以外のNSAID内服群(N群)72例NSAID非内服群(以下非N群)246例で男性255例女性94例であった.検討項目は年齢性別基礎疾患の有無内服期間リスク抗潰瘍薬の有無などについて検討した.【結果】平均年齢はA群69歳N群71歳非N群62歳女性の割合はA群23%N群35%非N群25%であった.基礎疾患の合併はA群90%N群90%非N群60%でA群とN群で多かった抗凝固剤の内服はA群16%N群7%非N群5%とA群で多かったH.pylori感染率はA群83%(15/18)N群64%(27/42)非N群7896(142/182)とA群で高い傾向にあった.3ヶ月以上の内服期間はA群83%(24/29)N群38%(24/64)でA群では内服期間が長かった.ショックの割合はA群24%N群17%非N群16%であった.再出血の割合はA群3%N群8%非N群9%とA群で少なかった.A群とN群のうち胃潰瘍診療ガイドラインに基づき65歳以上の高齢者胃・十二指腸潰瘍の既往ステロイド併用高用量あるいは複数のNSAH)内服抗凝固剤併用全身疾患の合併のうち何項目のリスクを有していたか検討したところリスクを有さない症例はなくリスク項目の平均はA群2.1N群1.9であった.同時に投与されていた内服薬は粘膜防御系薬剤:A群27%N群60%非N群14%H2-blocker:A群23%N群24%非N群13%PPI:A群0%N群3%非N群3%であった.【結語】低用量アスピリン服用の出血性胃・十二指腸潰瘍は内服歴の長い基礎疾患を有する高齢者に多く2つ以上のリスクを有する症例が多かった.またPPIの内服はなく本邦における潰瘍予防薬の検討が必要と考えられた |
索引用語 |