セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P164 急性上部消化管出血からみた低用量アスピリン起因性上部消化管病変の現状

演者 小倉利恵子(獨協医科大学内科学(消化器))
共同演者 菅家一成(獨協医科大学内科学(消化器)), 吉竹直人(獨協医科大学内科学(消化器)), 西福康之(獨協医科大学内科学(消化器)), 荒井大輔(獨協医科大学内科学(消化器)), 富永圭一(獨協医科大学内科学(消化器)), 笹井貴子(獨協医科大学内科学(消化器)), 平石秀幸(獨協医科大学内科学(消化器))
抄録 【目的】急性上部消化管出血症例から低用量アスピリン起因性上部消化管病変の現状を調査・検討する.【方法】1998年1月から2007年3月に上部消化管出血を疑われ緊急上部内視鏡検査を施行された798例中626例の非静脈瘤出血症例を対象としてRetrospectiveに検討した.【結果】非静脈瘤性出血症例626例中H.Pylori es性症例は105例(16.8%)うち低用量アスピリン常用症例は69例(11.0%)であった.出血源を消化性潰瘍に限定すると非静脈瘤性出血症例512例中H.Py-Iori陰性症例は73例(14.3%)うち低用量アスピリン常用症例は45例(8.8%)であった.アスピリン単独投与は21例(平均投与量92.4mg)で24例は抗凝固療法・血栓溶解療法・PSL・他NSAIDS等が併用されていた.消化管出血発症前に投与されていた抗潰瘍薬はPG以外の防御因子製剤が11例PPIが2例H2RAは12例であったが20例は特に投与されていなかった.【結論】急性上部消化管出血における低用量アスピリン起因性上部消化管病変は消化性潰瘍に限定すると非静脈瘤性出血症例全体の8.8%に認めた.出血前に抗潰瘍薬が投与されていた25例であり20例には特に投与されていなかった.さらに詳細な検討を進め報告する.
索引用語