セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P171 術後の副腎転移および横行結腸転移を切除した若年者再発胃癌の1例 |
演者 | 長沼志興(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科) |
共同演者 | 長池幸樹(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 千々岩一男(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 中島真也(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 内山周一郎(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 前原直樹(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 日高秀樹(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 佛坂正幸(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科), 高橋伸育(宮崎大学医学部同病理学講座腫瘍・再生病態学分野), 秋山裕(宮崎大学医学部同病理学講座腫瘍・再生病態学分野) |
抄録 | 【はじめに】胃癌術後再発のうち腹腔内転移・再発に対する手術治療に関してはまとまった治療成績の報告は少ない.今回われわれは進行胃癌に対する幽門側胃切除術後漁猟再発に対し情動全摘を行った後に左副腎および横行結腸転移を認め外科的切除を行った1例を経験したので報告する.【症例】22歳男性.2003年19歳時に心窩部痛を主訴に近医を受診した胃内視鏡検査で胃前庭部に2型の腫瘍を指摘され生検で胃癌と診断されたため当科を紹介されt幽門知内切除術を行った.術後診断はsignet-ring cell carcinomaT3(SE)NOPOHOMOStage llly2v1PM(一)DM(一)Cur Bであった.約2年後の胃内視鏡検:査で残胃小轡縫合線上に中心陥凹を伴った不整な隆起性病変を認め残胃の癌(M・一2-S)の診断で残胃全摘術を行った.病理組織学的に腫瘍は初回病変と類似しておりいわゆる足無再発癌と診断した.再手術から約8か月後腹部CTで左副腎腫瘍を認めた.1か月後腫瘍は増大傾向を示しさらに横行結腸には径約15mmのIIc様病変を認めたため左副腎摘出および横行結腸部分切除を行った.病理組織学的にはいずれもsignet-ring cell carcinomaで転移性病変と診断した術後TS-1とドセタキセルによる化学療法を行ったが再々手術7か月後癌性腹膜炎のため永眠された.【考察】胃癌術後の副腎転移および大腸転移を切除した若年者胃癌を経験した.本症例では左副腎と横行結腸に限局した病変であったため手術を選択した.術後転移・再発病変に対する外科的切除の適応については今後の検討が必要であると思われた. |
索引用語 |