セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P180 腹腔鏡補助下に治癒し得たMeckel憩室内翻を先進部とした成人腸重積症の1例
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演者 |
高橋保正(石心会川崎幸病院外科) |
共同演者 |
太田竜(石心会川崎幸病院外科), 河原祐一(石心会川崎幸病院外科), 北村雅也(石心会川崎幸病院外科), 後藤学(石心会川崎幸病院外科), 関川浩司(石心会川崎幸病院外科) |
抄録 |
[はじめに]Meckel憩室は無症状に経過することが多く他疾患による開腹手術の際に偶然に診断されることが多いが本症例のように憩室内翻を先進部とした成人腸重積症を発症することは極めて稀である今回我々はMecke1憩室内翻により腸重積症を発症した1例を経験したので報告する.[症例]39歳男性[主訴]上腹部痛便秘[既往歴]特記すべきことなし[現病歴]平成19年9月に5日間続く間欠的な上腹部痛および便秘を主訴に当院を受診.腹部エコーならびに腹部造影CT検:査にて小腸腸重積症と診断.自然治癒は困難と判断し手術適応としたがイレウスによる著明な腸管の拡張はなかったため腹腔鏡補助下による緊急手術を施行した.腹腔鏡補助下に腹腔内を観察したところ回腸末端から口側90cm部に回腸回腸の重積を認めたため剥離感動後右下腹部約5cmの皮膚切開をおき同部を創外に露出.重積症の原因はMeckel憩室の内翻であった.病理診断では先進部は異所性胃粘膜を伴うMeckel憩室であった.術後経過良好で10日目に退院した.[まとめ]Mecke1憩室内翻による成人の腸重積症は比較的稀で術前診断が困難でありしかも自然治癒が望めず外科的治療が必要な病態である.本症に対する外科的治療法として腹腔鏡手技は本症例のように応用可能であり低侵襲の面からも極めて有用である. |
索引用語 |
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