セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P181 メッケル憩室により急性腹症を生じた3例 |
演者 | 真下陽子(西神戸医療センター消化器科) |
共同演者 | 船越真木子(西神戸医療センター消化器科), 吉岡正博(西神戸医療センター消化器科), 岡本佳子(西神戸医療センター消化器科), 足立友香里(西神戸医療センター消化器科), 林幹人(西神戸医療センター消化器科), 井谷智尚(西神戸医療センター消化器科), 三村純(西神戸医療センター消化器科), 小森英司(西神戸医療センター消化器科), 長谷川寛(西神戸医療センター外科), 京極京極高久(西神戸医療センター外科), 高峰義和(西神戸医療センター外科), 橋本公夫(西神戸医療センター病理科), 藤堂彰男(有馬温泉病院内科) |
抄録 | 【緒言】メッケル憩室は卵黄腸管が遺残した先天性の真性憩室で発生頻度は約4%約30%に出血腸閉塞炎症などが生じる.mesodiverticular bandは卵黄動脈が遺残したものでメッケル憩室保持者の約8%に見られ日興性イレウスやメッケル憩室の茎捻転などを引き起こすことがある.【症例1】30歳代女性.下腹部痛を主訴に来院し腹部超音波CT検査で下腹部正中に盲端様の管腔臓器があり小腸拡張と回腸末端での小腸狭小化像腹水を認めた.メッケル憩室による絞掘性イレウスの疑いで緊急手術を施行.回盲部から50cm口業の小腸に7cm長のメッケル憩室があり憩室頂部と腸間膜の間の索状物で回腸が絞苑されていた.メッケル憩室を含む回腸部分切除術を施行.経過は良好で術後21日目に退院【症例2】10歳代男児.下痢と下腹痛を主訴に来院し腹部超音波CT検査で小腸拡張像と腹水を認めるも原因疾患は不明であり緊急手術を施行.回盲部から70cm口側の小腸に黒色に壊死した8cm長のメッケル憩室を認め憩室頂部と腸間膜の問の索状物を軸に茎捻転していた.メッケル憩室切除術機能的回腸切除術を施行.その後の経過は良好にて術後9日目に退院.【症例3】5歳女児.腹痛と嘔吐を主訴に来院し腹部超音波CT検査で隣部に腸管と連続する血流に乏しい径3cm嚢胞性病変を認めメッケル憩室壊死の疑いで緊急手術を施行.回盲部より60cm口側の小腸に黒褐色に壊死した径3cmのメッケル憩室と憩室頂部と腸間膜の間の黒褐色の索状物を認めた.メッケル憩室を含む回腸部分切除術を施行.その後の経過は良好にて術後7日目に退院.回腸が索状物と腸間膜との間に入り込みmesodiverticular band内の血流が途絶して出血梗塞壊死が生じたと考えられた. |
索引用語 |