セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P189 LPS投与に伴う小腸上皮細胞における抗菌ぺプチド(adrenomedullin)放出の検討
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演者 |
岸川浩(東京歯科大学市川総合病院消化器科) |
共同演者 |
貝田将郷(東京歯科大学市川総合病院消化器科), 井口清香(東京歯科大学市川総合病院消化器科), 西田次郎(東京歯科大学市川総合病院消化器科), 森下鉄夫(東京歯科大学市川総合病院内科) |
抄録 |
【目的】近年抗菌ペプチド(antimicrobial peptide)が粘膜防御機構に深く関わっている可能性が示唆されている.口腔粘膜消化管上皮子宮気道粘膜などでは種々の常在菌が存在するがこれらの中には生体にとって有益なものも多くこのantimicrobial peptideが何らかの役割をはたしているものと考えられている.AdrenomedUllin(以下AM)というantimicrobial peptideは消化管上皮に広く分布し抗菌作用を持つがこれまで小腸上皮細胞においていかなる動態を示すかの検討は行われていない.今回我々は小腸上皮細胞(IEC-18)においてLPS投与後にこのAMの放出が増加するかどうかまたいかなるメカニズムにより放出されるかについて検討したので報告する.【方法】小腸上皮細胞(IEC-18)にLPS(1ng/ml)を投与し培養上清中のAMをELISAにて検討した. AM mRNAの発現はreal time PCRにて検討したまたLPSをラットの腹腔内に投与し小腸におけるAMmRNAをin situ hybridizationにて検討した.【結果】LPS(1ng/ml)投与に伴いAMは24時間後から増加した.またreal tirne PCRによる検討では3時聞後からAM mRNAは増加したin situ hybridizationによる検討では上皮細胞に陽性細胞を認めた.【二二今回の検討からLPS刺激によりAMが小腸上皮細胞から放出されることが確認された.感染性腸炎などの状況下においてAMが抗菌ペプチドとして重要な働きを担っている可能性が示唆された. |
索引用語 |
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