セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P194 慢性腸炎発症・維持には腸管IL-7ではなく全身性IL-7が必須である |
演者 | 富田貴之(東京医科歯科大学消化器内科) |
共同演者 | 金井隆典(東京医科歯科大学消化器内科), 藤井俊光(東京医科歯科大学消化器内科), 篠原玉子(東京医科歯科大学消化器内科), 亀山佳織(東京医科歯科大学消化器内科), 根本泰宏(東京医科歯科大学消化器内科), 戸塚輝治(東京医科歯科大学消化器内科), 渡辺守(東京医科歯科大学消化器内科) |
抄録 | 【目的】我々はこれまでに(1)腸管上皮細胞のIL-7産生性(2)IL-7トランスジェニック(IL-7Tg)マウスの慢性腸炎自然発症(3)腸炎マウス腸管粘膜内(LP)CD4+IL7Rhigh細胞の腸炎惹起性(4)CD4+CD45RBhigh細胞移入IL-7一/『×RAG1一/一(IL7DKO)マウスの腸炎未発症の事実から慢性大腸炎におけるIL-7の必須性を明らかとしてきた.一方慢性腸炎IL-7Tgマウスの炎症局所における杯細胞減少に付随するIL-7産生の劇的減少という事実に直面し本研究では腸炎発症における腸管IL-7の必須性について検討した.【方法】CD4+CD45RBhighT細胞移入8週後の大腸炎RAG-2+ドナーマウスとC57BL/6RAG-2-/一またはIL7DKOホストマウスとの並体結合(パラビオーシス)手術さらにCD4+CD45RBhigh T細胞移入8週後の腸炎未発症IL7DKOドナーマウスとRAG-2一/一ホストマウスとの手術を実施し腸管IL-7欠損マウスに腸炎が発症し得るのかを検討した.【結果】腸炎RAG-2+ドナーマウスと手術したIL7DKOホストマウスはコントロールRAG-2+ホストマウス同様同程度の腸炎が発症した.腸炎RAG-2 /一ドナーマウスと手術したC57BL/6マウスは腸炎未発症ばかりではなくドナーマウス腸炎治癒を誘導した.CD4+CD45RBhigh細胞移入IL7DK:0ドナーマウスRAG2+ホストマウスいずれも腸炎未発症であった【結語】腸炎発症・維持に腸ev IL-7は必須では無いことが証明され全身性(腸管外)IL一・7の大腸炎発症の重要性が示唆された. |
索引用語 |