セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P201 潰瘍性大腸炎診断におけるCT colonographyの有用性についての検討
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演者 |
竹内健(浜松南病院消化器病・IBDセンター) |
共同演者 |
飯田貴之(浜松南病院消化器病・IBDセンター), 石丸啓(浜松南病院消化器病・IBDセンター), 渡邊文利(浜松南病院消化器病・IBDセンター), 金子栄臧(浜松南病院消化器病・IBDセンター), 花井洋行(浜松南病院消化器病・IBDセンター) |
抄録 |
【目的】MUItiple detector low CT(MDCT)の登場によりCT colonogra-phy(CTC)は大腸がんの診断にその有用性が評価されてきている.CTCは平坦型あるいは陥凹型病変の描出には課題を残すものの腸管内の空気を利用しvirtual endoscepy(VE)像に加えてmUltiplanar ref-ormation(MPR)やair image(AI)の各像を組み合わせることにより短い撮影時間で腸管内だけでなく腸管壁あるいは壁高の情報も得ることができる.一方潰瘍性大腸炎(UC)患者では内視鏡は欠くことのできない重要な検査であるが患者に対する身体的負担や疾患への影響も無視できない.CTC画像を内視鏡的重症度(Mattsの内視鏡分類)と比較しUC患者におけるその有用性について検討した.【方法】UC25例での32回のCTC検査について評価した.全てCTCは大腸内視鏡検査後に行った.16列MDCT(GE社製:BrightSpeed Elite)を用い背臥位及び腹臥位にて撮影Colon Pro(GE社製:Advantage Work-station 4.2)により画像を構築し内視鏡画像との比較検討を行った.【成績】UC患者ではVE像においてMatts’grade 4レベルの潰瘍病変を含む粘膜像は明らかに再現されておりMatts’grade 3以上ではMPR像で壁肥厚を確認できたほかAI像では鉛管像も確認できた.しかしMatts’grade 2の軽微な変化は確認できなかった.一方grade4レベルの重症例では痔痛のため十分量に送気できず腸管全体のVE像AI像を評価できない症例が一部にあった.【結論]CTCはUC患者における診断及び経過観察において患者に負担を掛けない一手段となりうる可能性が示唆された |
索引用語 |
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