セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P203 潰瘍性大腸炎に合併したサイトメガロウイルス感染診断の臨床的意義 |
演者 | 鬼武敏子(広島大学分子病態制御内科学) |
共同演者 | 上野義隆(広島大学病院光学医療診療部), 鼻岡理恵(広島大学分子病態制御内科学), 吉岡京子(広島大学分子病態制御内科学), 畠山剛(広島大学分子病態制御内科学), 島本大(広島大学分子病態制御内科学), 吉田成人(広島大学病院光学医療診療部), 日山亨(広島大学保健管理センター), 伊藤公訓(広島大学分子病態制御内科学), 北台靖彦(広島大学分子病態制御内科学), 田中信治(広島大学病院光学医療診療部), 吉原正治(広島大学保健管理センター), 茶山一彰(広島大学分子病態制御内科学) |
抄録 | 【目的】難治性潰癌性大腸炎(UC)の約30%にサイトメガロウイルス(CMV)感染が合併することが報告されているがその臨床的意義は明らかにされていない.今回我々はUCに合併したCMV感染の臨床的評価について検討した.【方法】2003年から2005年にかけて当院で入院加療を行ったUC患者20症例について臨床的検討を行ったCMVの診断は血中サイトメガロウイルス抗原(C7HRP)陽性例をCMV陽性とした、内訳はCMV陽性が10名(男性:女性=6名:4名)陰性が10名(男性:女性=6名:4名)であった.これらの患者をUC発症年齢CMV測定までの罹病期間臨床的活動度臨床経過内視鏡所見ステロイド反応性CMV感染時のステロイド使用量などについて検討を行った.【結果1UC発症時の年齢はCMV陽性例で34.8±17.3歳陰性例で24.9土7.5歳(p=0.11)であった.CMV測定時までの罹病期間はCMV陽性例で29.2±40.3ケ月陰性例で38.1±36.3ヶ月(p=0.67)でありUC発症年齢とCMV感染までの罹病期間に有意差は認めなかったCMV測定前1ヶ月のステロイドの積算使用量はCMV陽性例で806.7±330.lmgで陰性例で27L7±315.6mg(p=O04)であった. CMV陽性患者のうち8名(80%)と陰性患者のうち2名(20%)はステロイド抵抗性であった.内視鏡所見では全例Matt’ s gradeは3以上でありCMVの有無と潰瘍形態の間には有意な相関はみられなかったまたCMV陽性患者のうち4名(40%)は1年以内に外科的大腸切除術を施行されたが陰性例では外科的治療が行われた患者はいなかった(p;O.04)【結論1CMV感染の有無と病悩期間臨床的活動度内視鏡的所見との間に関連は認められなかったがCMV陽性例ではステロイド抵抗例が多くCMV測定前1ヶ月のステロイド積算使用量と外科的手術を要する症例が有意に多かった |
索引用語 |