セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P204 潰瘍性大腸炎に対するガンシクロビル投与の有用性の検討 |
演者 | 高松徹(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科) |
共同演者 | 宮谷博幸(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 福田重信(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 牛丸信也(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 本田英明(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 岩城孝明(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 福西昌徳(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 池田正俊(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 宇賀神卓広(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 中島嘉之(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 鷺原規喜(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 吉田行雄(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科) |
抄録 | 【目的】潰瘍性大腸炎において急激に症状が悪化する例や各種治療を行なっても効果が見られない例においてはサイトメガロウイルス感染腸炎の合併を検討する必要がある.しかしサイトメガロウイルス感染に対する治療基準の明確な指針がないのが現状である.今回我々は抗ウイルス剤が投与された症例から治療経過に影響を及ぼす因子を検討した.【対象・方法】2005年1月1日より2007年10月19日までの期間に潰瘍性大腸炎患者に対してガンシクロビルが投与された20例(男性6女性14)を対象に患者背景(免疫抑制剤・ステロイド使用の有無)C7-HRPの検:出率内視鏡所見を中心に経過を検討した.【結果1ガンシクロビル投与例のうちC7-HRP陽性者は9/20例(45%)で内視鏡にて打ち抜き潰瘍を認めたものは7/9(78%)例であった.C7-HRP陰性者は11/20例(55%)で内視鏡にて打ち抜き潰瘍を認めたものは10/11(91%)例であった.ガンシクロビル投与が有効であったと考えられた症例は9/20例(45%)でC7-HRP陽性かつ打ち抜き潰瘍の認めるものは3/9例(33%)C7-HRP陰性でも打ち抜き潰瘍の認めた例では6/9例(67%)に有効と考えられた.打ち抜き潰瘍の認められない3例にはガンシクロビルが有効な症例は認められなかったTなおガンシクロビルの副作用は2例(10%)で認められており投与中止が必要であったのは3日後に急激な肝障害をきたした症例の1例であった.【結論】内視鏡的に打ち抜き潰瘍の認めないものではC7-HRPが陽性であってもガンシクロビルは無効・もしくは投与前から既に改善傾向を示した.内視鏡的に打ち抜き潰瘍を認める症例ではantigenemia陰性であってもガンシクロビルが有効な場合があり投与する意義があると考えられた. |
索引用語 |