セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P213 アミオダロン肝障害に対するウルソデオキシコール酸の投与効果の検討
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演者 |
安崎弘晃(横浜市立大学附属病院消化器内科) |
共同演者 |
古出智子(横浜市立大学附属病院消化器内科), 所知加子(横浜市立大学附属病院消化器内科), 小川真実(横浜市立大学附属病院消化器内科), 川名一朗(横浜市立大学附属病院消化器内科), 梅村敏(横浜市立大学循環器腎臓内科学) |
抄録 |
【目的】抗不整脈薬であるアミオダロンは肝障害を引き起こすことが歴史的に知られている.薬剤の中止以外に有効な治療法は存在しないが不整脈に対して最終選択薬としての役割を持つアミオダロンは中止が困難であることがある.我々は第93回日本消化器病学会総会t第15回JDDWにおいてアミオダロン肝障害とその関連因子について報告をしてきたが今回我々はアミオダロン肝障害に対するウルソデオキシコール酸(UDCA)の効果を検討したので報告する.【方法】難i治性不整脈にてアミオダロンを1年以上内服しALT 451U/1以上の肝障害をきたしtさらに循環器内科医がアミオダロンの中止もしくは減量が望ましくないと判断した患者5例(平均年齢714±3.6歳男性:女性3:2内服量200mg/day)を対象とした.全例にUDCA600mg/日を6ヶ月間内服投与し投与前後でのALT血中アミオダロン濃度血中デスエチルアミオダロン濃度IV型コラーゲン7Spro-co11agen type M peptide肝臓CT値を比較検討した.【結果】投与期間中不整脈の発症等の副作用は認めなかったtいずれの項目も投与前後で統計学的有意差はなかった.しかし5例中4例はALT血中薬物濃度は軽度低下していたしかしその4例もIV型コラーゲン7Spro-conagen type m peptide肝臓CT値ともに一定の傾向は認めなかった.【結論】5例中4例でALT低下を認めたが同時に薬物血中濃度も低下していた肝代謝・胆汁排泄とされるアミオダロンに対し今回UDCAがアミオダロンの胆汁排泄を促し血中濃度を低下させることにより肝障害を軽減させたと仮定するとアミオダロン肝障害に対してはUDCA投与よりも薬剤の減量による血中濃度のコントロールが望ましいのでないかと思われた.しかしアミオダロンの投薬中止が困難な患者においてUDCAの投与は治療効果をしめす可能性もあり今後症例の積み重ねが必要であると思われた. |
索引用語 |
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