セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P221 やせに伴う非アルコール性脂肪肝炎の2例 |
演者 | 野登はるか(東京女子医科大学消化器内科) |
共同演者 | 徳重克年(東京女子医科大学消化器内科), 株竹文映(東京女子医科大学消化器内科), 八辻賢(東京女子医科大学消化器内科), 谷合麻紀子(東京女子医科大学消化器内科), 橋本悦子(東京女子医科大学消化器内科), 白鳥敬子(東京女子医科大学消化器内科) |
抄録 | 著しいやせに伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)進行例2例を経験したので報告する.【症例1】42歳女性(生活歴)飲酒縦なし.高血圧・糖尿病・高脂血症の合併なし.(臨床経過)18歳時クローン病と診断され再燃寛解を繰り返しプレドニンを内服している.32歳頃より肝機能障害を認め入院.この際BMI 17AST 1451U/1ALT 1081U/1γ一GTP631U/Lアルブミン3.lg/dl総コレステロール67mg/dl血小板32.3×104/Fil各種肝炎ウイルスマーカーは陰性.肝生検ではsteatohepa-titis(Stage 3Grade 3)であった.2003年12月経過評価のため2度目の肝生検:を施行.その時のBMIは15.0でAST 711U/1ALT 501U/1γ一GTP 621U/1アルブミン2.2g/dl総コレステロール63mg/dl中性脂肪55mg/dl血小板10.5 × 104/μ1.肝生検では高度の脂肪沈着マロリー体を伴う肝硬変で進行を認めた.【症例2】58歳男性(生活歴)飲酒密なし.高血圧・糖尿病の合併なし.(臨床経過)48歳頃より他院で肝機能障害を指摘されUDCA内服治療中であった.2007年7月肝機能障害精査目的に当科入院.身長178cm体重51.7kgBMI 17.0AST491U/1ALT 421U/Lγ一GTP 2891U/1アルブミン3.9g/d1総コレステロール185mg/dl中性脂肪376mg/dl各種肝炎ウイルスマーカーは陰性で腹部エコーでは脂肪肝と脾腫を認め肝生検ではsteatohe-patitis(Stage 3Grade 3)であった.【結語】今回著明なやせに伴うNASHを経験した.症例1は著明な低栄養によるもので症例2は著明なやせと高脂血症を合併したNASHであった. NASHは肥満者だけでなくるい痩を伴う原因不明の肝障害においても鑑別すべき疾患と考えられた。 |
索引用語 |